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■ 2021 年 5 月 14 日(金) RIETAN-FP・VENUS システムの改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル三つを更新しました。変更点については更新履歴をご覧下さい。

■ 2021 年 5 月 15 日(土) 「粉末X線解析の実際」 第3版の出版

RIETAN-FP・VENUS システムの参考文献「粉末X線解析の実際」 第3版(朝倉書店)を追加しました。第2版の堅調な売れ行きが第3版の刊行につながりました。「先端材料への応用」と「PDF 法による局所構造解析」が新たな章として加わり、25ページも増えました。

「リートベルト法入門」をサブタイトルとする初版が出た頃は、第3版の上梓など夢のまた夢でした。しかし多種多様な知識と実戦経験を必要とするリートベルト解析の技術を手っ取り早く習得するには、初心者向きの日本語教科書が役立ちます。本書が好評だったのはそのためでしょう。

「粉末X線解析の実際」 が想定外のロングセラーとなっただけでなく、

  1. 日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」が他に類を見ないほど多くの参加者を集め続け、財政面で貢献した(「粉末X線回折講習会の歴史」参照)。
  2. 自作ソフトの無償配付と無料講習会の開催を通じ外部資金と研究環境の格差是正に微力を尽くした(「無期延期となった東北初の粉末構造解析講習会!」参照)。
  3. 論文の被引用数が抜群に多く(「NIMS 発の論文で被引用数トップの地位を確立!」参照)、しかも13年連続で増え続けている。
  4. 粉末構造解析に関する夥しい数の解説や書籍を書きまくった。

といった実績も挙げたことを顧みると、充実した研究人生を送ったと躊躇なく言い切れます。研究環境と幸運に恵まれただけかもしれませんが。

残念ながら、「粉末X線解析の実際」をテキストとする上記講習会はコロナ禍のため今年は中止とせざるを得ませんでした。来年度以降の開催をご期待ください。といっても、学生から参加費を徴収する講習会で講師を務める気が失せたのは「粉末X線回折講習会の歴史」の末段で吐露した通りです。といって、コロナウイルスが猛威を振るっている状況下では、無料講習会の出前など望むべくもありません。1日半もの長丁場だと、長期間休止している間に継続の意欲が次第に薄れていきます。もはや拙作ソフトの無料講習会を開く機会は訪れないでしょう。

ただし「萎縮」や「フェードアウト」でなく「変化への適応」と言い張りたいです。別形式での社会貢献に挑戦するつもりですから。