新着情報バックナンバー: 2011年


■ 2011 年 4 月 14 日(木)

3D Visualization System VENUS が大分老朽化してきたので、相次ぐ余震で崩壊しないように耐震補強しました。あくまで応急処置です。そこで配付している Windows 用 PRIMA と ALBA が旧バージョンに過ぎないということに注意を喚起しておきました。

■ 2011 年 4 月 23 日(土)

LINKS の右フレームで Twitter と CIF 関係の Web ページ 3 つへのリンクを張りました。

■ 2011 年 4 月 28 日(金)

Mac 用 VESTA 3 のアルファ版がリリースされました。64 ビットに対応しており、Intel CPU の Mac で動きます。厳密には本 Web サイトとは無関係な話ですが、目立たぬ場所に置いてあるため、一応ここでもお知らせしておきます。

■ 2011 年 5 月 3 日(火) Twitter 用ウィジェットを表示

最新のつぶやきをサイドバー中でリアルタイム表示するためのウィジェットを導入しました。

■ 2011 年 5 月 8 日(日)

本ホームページから "Forty Year in Japan, Once More"(掲示板最終日)へのリンクを取り去りました。賞味期限が切れたためです。Twitter でのコメントもお読みください。

■ 2011 年 5 月 18 日(水)

Windows・Linux 用 VESTA ベータ版 v2.90.1b と Mac OS X 用アルファ版をリリースしました。修正点については Change Log をご覧ください。VESTA 3 のマニュアルも更新。ついに 160 ページを超えました。

■ 2011 年 5 月 24 日(火)

サイドバー内で 20 件のツイートを読めるようにしました。全ツイートを読みたいという奇特な方は本家を訪れてください。

■ 2011 年 5 月 26 日(木) 名工大 セラミックス基盤工学研究センター 夏の公開講座開催のお知らせ

講演と講習のお知らせ名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター 平成 23 年度 夏の公開講座を掲示しました。「RIETAN-FP と VESTA を通じて学ぶ結晶学」と題して講義します。真夏の多治見を堪能してきます。

■ 2011 年 5 月 30 日(月)

本来はここでお知らせすべきことではありませんが、マイ ツイッターはコンスタントにつぶやき続けており、一人強/day のペースでフォロワーを獲得しています。最近のお気に入りツイートはこれこれこれです。

■ 2011 年 6 月 9 日(木)

講演と講習のお知らせ「粉末X線解析の実際」講習会のポスターへのリンクを張りました。

■ 2011 年 6 月 17 日(金)

サイドバーから「粉末 X 線解析の実際」講習会の掲示を削除しました。A・B コースの定員をそれぞれ40名増やして200名に変更したものの、すぐさま満員になったためです。両コースとも未だに多数の参加申込みを頂いているそうですが、現在は C コースの単独受講だけ受け付けています。

■ 2011 年 6 月 21 日(火) Mac OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルのリリース

RIETAN-FP のメジャーチェンジ公式版 v2.0と lst2cif の新バージョンを含む Mac OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを公開しました。Windows 版は明日アップロードします。

主要新機能は次の通り:

  1. Le Bail解析+個別プロファイルフィッティング(共役方向法)を併用したバターン分解(ハイブリッド・パターン分解)
  2. 粒子統計および他の統計誤差を考慮した新構造精密化法(リートベルト法のスーパーセット)への対応
  3. checkCIFpublCIF に極力対応した lst2cif の新バージョンに適合した計算結果ファイル *.lst を出力

計205ページに及ぶ RIETAN-FP_manual.pdf のド迫力には度肝を抜かれることでしょう。新たな章を追加するとともに、既存部分も再編成しました。目玉機能であるハイブリッド・パターン分解については、Chap. 9あるいは「多目的パターンフィッティング・システム RIETAN-FPの新機能について」の14節に詳述しました。EXPO2009と異なり、Cu Kα特性X線で測定したデータにも直接適用できます。RIETAN-FP と新 lst2cif との連携については、RIETAN-FP_manual.pdf 中の Appendix E をお読みください。今回の改訂のおかげで、IUCr やアメリカ化学会などの学術誌に投稿する際に要求される CIF(checkCIF による検定に合格したもの)の作成が飛躍的に易しくなります。

名工大の井田 隆准教授と共同で開発した新構造精密化法については、論文投稿中のため文書化していません。現段階では、RIETAN-FP と協調して動く外部ソフト(井田准教授が開発した Igor Pro の procedure)も提供するわけにも行きません。悪しからず。

なお v2.0では、斜交軸の結晶で単位胞体積の標準誤差が正しく計算されないというバグを修正しました。また、改変されたカレントファイルを保存した後 RIETAN-FP などを実行するよう Mac OS X 用支援環境を改良しました。

5ヶ月にわたる苦行の産物を無償ソフトウェアとして社会に還元できるのは喜ばしい限りです。東日本大震災に背中を押された形ではありますが、短時日のうちに二つのオリジナルな methodology を具現したことを誇りに思います。パターンフィッティングのエンジン(アルゴリズム)を根本的に改造したのは RIETAN-2000のリリース以来初めて、すなわち11年振りのことです。

未だにベータ版に留まっている VESTA 3についても、できるだけ早く正式版をリリースするよう努力(というより督促)します。

おっと、Twitter で延々と治療中なのに、3月末まで毎日書き込んでいた掲示板と同じ冗長な文体にリバウンドしそうなので、この辺で失礼します。

■ 2011 年 6 月 22 日(水) Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルのリリース

予告通り、RIETAN-FP v2.0と lst2cif の新バージョンを含む Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを公開しました。

昨日アップロードしたばかりの Mac OS X 版も更新しました。PDF ファイルを少々修正しただけです。

「粉末 X 線解析の実際」講習会の B・C コースではそれぞれ 新 lst2cif とハイブリッド・パターン分解について紹介していただく予定です。

■ 2011 年 6 月 23 日(木) Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルの再ダウンロードのお願い

RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルの Web ページにおける Windows 用配付ファイルの URL が間違っていました。申し訳ありませんでした。すでにダウンロード済みの方は、お手数ですが、再ダウンロードするようお願いいたします。

■ 2011 年 6 月 24 日(金) RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルの更新

Windows・Mac OS X 用の RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルをアップデートしました。

名工大の井田 隆准教授と共同で開発した新構造精密化法関係の微修正を施した RIETAN-FP v2.01と RIETAN-FP_manual.pdf の改訂版が含まれています。RIETAN-FP_manual.pdf では、基本テンソルの要素に関する格子定数の偏導関数について Appendix A に、単斜晶系と三斜晶系に対するコリニア磁気構造における〈cos2η〉の導出について Appendix B に記述するとともに、Appendix C 中の変数のシンボルを変更しました。

■ 2011 年 6 月 25 日(土) 5日連続で配布ファイルをアップデート

RIETAN-FP_manual.pdf 中のケアレスミスを何カ所か修正したため、RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。同 Web ページ中に記載している RIETAN-FP と VENUS の PDF マニュアルの総ページ数を469ページ(!)に改めました。

■ 2011 年 6 月 27 日(月) だめ押しアップデート

今日も RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。週末に見つけた RIETAN-FP_manual.pdf, Appendix B 中のケアレスミスを修正するとともに、参考までに斜方晶系の〈cos2η〉の導出を追記しました。文献も三つ追加。

■ 2011 年 6 月 29 日(水) 連日の小刻みな修正

RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。lst2cif が正しい Ueq を出力しないという不具合を解消するとともに、RIETAN-FP_manual.pdf を若干修正しました。「粉末 X 線解析の実際」講習会の前に、もう一度だけマニュアルをアップデートする予定です。

■ 2011 年 7 月 1 日(金) 講習会前、最後のアップデート

RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP_manual.pdf を補筆しました。「粉末 X 線解析の実際」講習会に合わせた配付ファイルのブラッシュアップはこれにて一件落着。

■ 2011 年 7 月 7 日(木) RIETAN-FP のマニュアルを微修正

RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP_manual.pdf を改訂し、211ページに増量しました。

門馬綱一君の Web サイト JP-MineralPRIMA の後継プログラム Dysnomia の Web ページが新設されました。「粉末 X 線解析の実際」講習会、C コースの参加者は当日お教えしたパスワードを入力すれば、配付ファイルを解凍できます。

■ 2011 年 7 月 11 日(月) 週末の収穫を反映した配付ファイル

RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新。Chap. 2を二分割し、再構成した結果、RIETAN-FP_manual.pdf は215ページにまで膨れあがりました。関所の番人 checkCIF/PLATON の理不尽な警告への対抗手段は、とくに役立つでしょう。このマニュアル全体に言えることですが、十分推敲した訳ではありません。英文のミスが見つかりましたら、ぜひお知らせください。

さらに、多相リートベルト解析の雛形 Cu3Fe4P6.ins の誤りも正しました。単位胞中の formula unit の数(Z)は RIETAN-FP v2.0では自動決定することを忘れていました。以前の雛形を使うと定量分析が不可能なことにご注意ください。Twitter で貴重なご指摘をいただいた Fermiyo さんに感謝します。このように、フォロワーはできるだけサポートするよう心がけます。

■ 2011 年 7 月 12 日(火) 軽率なミス ← 誠に申し訳ありません

Fermiyo さんから Windows 用配付ファイル 中の Cu3Fe4P6.* が古いファイルのままに留まっていると指摘され、同ファイルを急遽入れ替えました。Cu3Fe4P6.ins を雛形にすると、多相解析に失敗してしまいます。お手数ですが、昨日 Windows 版を入手された方は再度ダウンロードするようお願いいたします。Mac OS X 版の方は更新しなくても大丈夫です。

■ 2011 年 7 月 14 日(水) RIETAN-FP_manual.pdf の微修正

RIETAN-FP_manual.pdf をあちこち修正し、RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。同マニュアルは現時点で217ページとなりました。

「粉末X線解析の実際」第2版の読者から同書中の誤りを二つご指摘いただいたので、この場を借りてお知らせします。

この他、多数のミスが第2刷以降で訂正されています。

■ 2011 年 7 月 15 日(金) 裏技 → 表技

今日も RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP v2.0は粉末回折パターンのシミュレーション(単相・多相試料)時に ORFFE 用入力ファイル *.xyz を出力できますが、*.ins の雛形が当該機能に対応していませんでした。いわば裏技のままに留めていたのですが、この度 *.ins の雛形をすべて修正しました。さらに RIETAN-FP_manual.pdf の Appendix D にこの機能に関する説明を追記しました。

■ 2011 年 7 月 20 日(水) RIETAN-FP の微修正

5日ぶりに RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP では多相試料の定量分析における microabsorption の補正が可能ですが、その際、仮想化学種を扱えるのか否かを調べました。どうやら大丈夫なように見えたのですが、*.lst への出力にまずい点が二つあったので、それらを改善するとともに RIETAN-FP_manual.pdf も修正しました。

万一、仮想化学種の質量吸収係数(mu/rho)が正しく計算されないケースが見つかりましたら、*.ins, *.int, *.lst などファイル一式を圧縮してお送りいただければ助かります。← 他力本願モード

Mac OS X 版では「Mac OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の手引」(Readme_scpt.pdf)に「3.2.4 スクリプトウィンドウからの実行」を追記しました。ショートカットよりはプログラム名が明示されている方がよい、という方々に適したプログラム起動法です。

■ 2011 年 7 月 22 日(金) Mac OS X 版の更新

Mac OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境で LST2CIF(大文字に変更)のショートカットが有効にならないという不具合を解消するとともに、Readme_mac.pdf と Readme_scpt.pdf を Mac OS X Lion にも対応した内容に書き改めました。同支援環境に含まれるプログラムは Lion 上でも正常動作します。

■ 2011 年 7 月 27 日(水) RIETAN-FP_manual.pdf(現時点で220ページ!)

RIETAN-FP のマニュアル RIETAN-FP_manual.pdf は RIETAN-FP 自体よりも頻繁に改善しているため、同 PDF ファイルを含む RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルとは独立に最新版をダウンロードできるようにしました。RIETAN-FP・VENUS 配布ファイル中の3節でファイル名 RIETAN-FP_manual.pdf をクリックすることによりダウンロードしてください。

■ 2011 年 8 月 3 日(水) マニュアルと入力ファイルの修正

Windows と Mac OS X 用のRIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。RIETAN-FP_manual.pdf と Readme_*.pdf 四つを微修正するとともに、RIETAN-FP の入力ファイル *.ins 中の磁気形状因子の入力部分が RIETAN-FP v1.8 以降に対応していなかったのを正しました。

■ 2011 年 8 月 10 日(水) VESTA 2.90.2b のリリース

Windows, Mac OS X, Linux 用の VESTA 2.90.2b を一挙に公開しました。東日本大震災の直後に2.90.0b をリリースして以来、2回目のアップグレードです(Mac OS X 版は初のベータバージョン)。今月中に VESTA 3の正式版を発表するべく、最後の追い込みに入っています。

VESTA 3のマニュアルに目を通した方はご存じでしょうが、今回のメジャーチェンジにより VESTA は結晶構造、ボクセル・データ、結晶の外形を3D 可視化するソフトウェアへと肥大成長しました。結晶成長や鉱物学の研究用ツールとしても大いに役立つと確信しています。

なお、VESTA に関する文献の被引用数が一昨日、ついに500に到達しました。計3000という遠大な目標まで、あと2500です。VESTA で作成した図を論文に使っていただいた方々に、この場を借りて御礼申し上げます。今後もご愛顧の程、よろしくお願いいたします。

■ 2011 年 8 月 13 日(土) Mac 用 plaTeX のインストールとセッティング

TeXShop + UpTeX + Ghostscript による和文のタイプセット」という PDF ファイルを本 Web サイトで公開しました。Lion/Snow Leopard ユーザー向けの文書です。試行錯誤でようやく会得したノウハウに過ぎないため、熟成されていません。「ここはこうする方がいい」という箇所がありましたら、ご指摘いただければ幸甚です。

■ 2011 年 8 月 18 日(木) RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルの更新

Windows と Mac OS X 用の RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。spgra と spgra.dat 中の空間群名の誤りを訂正しました(P 4 b n → P 4 b m)。さらに、RIETAN-FP の入力ファイルの雛形 *.ins で "NMODE = 0"(リートベルト解析)を "NMODE = 1"(シミュレーション)と変更してもエラーが発生しないように、すべての *.ins を修正しました。

RIETAN-FP v2.0 に実現した新粉末構造解析法に関する情報とソフトウェアが、名工大の井田 隆准教授の Web ページで公開されました。Igor Pro をお持ちの方はぜひ試用してみてください。本日、当該解析法に関する論文(J. Appl. Crystallogr.)の校正刷が届きました。10月号に掲載される予定です。

最近、RIETAN-2000/FP に関する論文の被引用数が1,600を越えました。今後も RIETAN-FP や関連ソフトのメンテナンスを続行し、いつの日か被引用数3,000(VESTA と合わせて6,000、ひいては生涯総被引用数15,000)という金字塔を築くべく精進してまいります。

■ 2011 年 8 月 24 日(水) 今日もまた・・・

Windows と Mac OS X 用の RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを6日ぶりに更新しました。Intel Fortran Composer XE v2011.5で RIETAN-FP を再ビルドしました。さらに、RIETAN-FP_manual.pdf, Readme_win.pdf, Readme_macros.pdf, Readme_mac.pdf, Readme_scpt.pdf をわずかずつ修正しました。Additional Tools for MacTeX 2011 のおかげで Readme_mac.pdf 中の仮名漢字がヒラギノフォントに変わり、以前よりぐっと美しくなりました(自己満足の世界)。

■ 2011 年 8 月 26 日(金) どうせなら、

「TeXShop + UpTeX + Ghostscript による和文のタイプセット」を「MacTeX + UpTeX + Ghostscript による英文・和文のタイプセット」という英文にも対応した文書に差し替えました。完成度が徐々に高まりつつあります。

なお、この文書に関する Twitter でのつぶやきがかの有名な TeX Wiki に逐一掲示されています。奥村先生、ありがとうございます。

■ 2011 年 8 月 28 日(日) ついに VESTA 3正式版を公開!

三次元可視化システム VESTA 3.0をリリースしました。ブラッシュアップの進捗状況に関わらず、今月中には必ず正式版を公開するという方針を貫きました。巨大プログラムのメジャーチェンジ版は連続的に改良していくため、どこかで強引に締め切らない限り、いつまで経ってもリリースできません。

私が知る限り、VESTA 3は三種のオブジェクト

をすべて描き、互いに重ね合わせられる唯一のソフトです。これらをタブ付きマルチウィンドウに表示させるために、オブジェクト指向プログラミングの粋を凝らしました。複数組の結晶データを入力し、それらの構造モデルを同一ウィンドウに表示することもできます。この機能は、たとえば多孔性物質、トンネル状化合物、層状化合物中に取り込まれた原子(団)、固体表面に吸着した化学種、分子間の反応や相互作用などを可視化するのに使えます。また、VESTA 3はスタンドアローンの結晶外形描画プログラムに比べ、ハルトマンの periodic bond chain(PBC)理論に基づいて結晶面の出現を議論するような場合に優位性を発揮します。結晶成長や鉱物学の領域でも活躍しそうです。

VESTA 3は三次元グラフィック・ソフトとしてのパフォーマンスが大幅に向上しており、緩慢な動作に苦しむ某著名ソフトに大差を付けています。等値曲面を表示させてみると、レンダリングが劇的に高速化しているのにすぐ気づくでしょう。等値曲面の切り口の計算に至っては、一桁速くなっています。また、複数レベルの等値曲面も描けるようにしました。

RIETAN-FP, PRIMA, Dysnomia との密接な連携と種々の結晶化学的情報の出力は、これらの自作ソフトを競合ソフトから差別化するのに貢献しています。たとえば、コリニア磁気構造(化学的単位胞 ≠ 磁気的単位胞)は VESTA 3の助けを借りることにより、かなり容易に解析できます。

もう一つ見逃せないのが、RIETAN-FP ゆずりの充実したドキュメンテーションです。国産フリーソフトとは思えぬほどボリュームのある英文マニュアルには目を瞠るに違いありません。引用文献も130近くに達しています。大量の数式とグラフィックスを含む巨大文書をストレス抜きで作成できたのは LaTeX のおかげです。グラフィックデータを含む大規模な文書の編集で馬脚を現す Word などで書いていたら、精神を病んでいた可能性すらあります。

VESTA 3において「無償」と「過不足のない機能」を両立させたことを誇りに思います。無償でないと、科学教育における活用は困難です。さらに機能を追加し続けたら、一般的な目的においては過剰性能(オーバースペック)に陥り、鈍重なソフトに成り果てかねません。

VESTA 3は広い分野で猛威を振るい、商用ソフトの浸透を防止すると確信しています。まずは試用していただき、不具合や改善すべき点がありましたら、ぜひご指摘ください。今後も末長く VESTA 3をご愛用いただければ幸甚に存じます。

■ 2011 年 9 月 2 日(金) Word 文書 → LaTeX 文書

RIETAN-FP_manual.pdf中の「多目的パターンフィッティング・システムRIETAN-FPの新機能について」は従来 Microsoft Word で書いていましたが、長くなるにつれて編集時の迅速性と安定性が劣化してきました(といっても30ページに過ぎないのですが)。そこで、「MacTeX + UpTeX + Ghostscript による英文・和文のタイプセット」に記述したノウハウを総動員し、随所を手直しして、LaTeX 文書化しました。これでファイルのサイズが小さくなり、見違えるように見栄えが良くなりました。今後、同文書の改訂がすこぶる楽になるのは間違いありません。

さらに ORFFE を Intel Fortran Composer XE v2011.5で再ビルドするとともに、PRIMA と ALBA の使用許諾条件を3D Visualization System VENUS 中の記述に統一しました。

新しい配付ファイルはここからダウンロードできます。

■ 2011 年 9 月 6 日(火) あちこち微修正

RIETAN-FP v2.03を含む RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルをアップロードしました。強度データファイル *.int を入力し始める直前に "Intensity data will be input from *.int." と出力するとともに、多相試料において "*Microabsorption" というラベルの直後でエラーが起きた場合に "Check lines for a multi-phase sample!" というメッセージを出力するよう改善しました。相の数(NPHASE@)などが正しく入力されていないときに、どこでエラーが発生したかを分かりやすくするためです。

*.ins 中の Hermann-Mauguin の空間群シンボルを入力する部分がやや説明不足なので、注釈を書き改めました。

その他 RIETAN-FP_manual.pdf, Readme_mac.pdf, Readme_scpt.pdf を少しずつ修正しました。RIETAN-FP_manual.pdf では全体にわたって Excalibur によるスペルチェックを実施。案の定、かなりの数のタイポが見つかりました。

■ 2011 年 9 月 13 日(火) Twilog 開設

本ホームページの右側に置いた Twitter ウィジェットが空っぽなことは珍しくありません。Twitter の利用者が全世界で1億人を越えるまでに至ったため、Twitter サーバーが慢性的に過負荷に陥っているのでしょう。そこで、本年4月4日以降の呟きをブログ形式で閲覧できるように Izumi_Fujio を Twilog に登録し、Twitter ウィジェットの下でリンクを張りました。

私の呟きに耳を傾ける暇人がどれだけいるかは別として、自分の足跡を手軽にたどれる仕組みを整えておくのも悪くありません。

■ 2011 年 9 月 16 日(金) eduDV のアップグレードに対応

DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイル DV-Xa.zip を更新しました。岡山理科大学の坂根弦太准教授が開発されている教育用分子軌道計算システム eduDV が最近改訂され、エチレンのような D2h 対称をもつ分子の計算が可能となりました。そのために4つの秀丸マクロが追加されています。

本支援環境が PC を活用した科学教育のお役に立てば幸いです。

■ 2011 年 9 月 20 日(火) RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルをアップデート

Windows と Mac OS X 用の RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。前配付ファイルからの変更点は次の通りです:

  1. 全アプリケーションを Intel (Visual) Fortran Composer XE 2011.6で再ビルドしました。
  2. Intel Fortran Composer のバージョンアップに伴い、Windows 用 ORFFE が正常に幾何学的パラメーターを出力しなくなったのを修復しました。
  3. Mac 用ソフトをすべて32・64ビット兼用アプリケーションに変えました。Xcode 4.1の SDK を使う関係上、Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) と10.7 (Lion) 上でのみ実行可能です。
  4. RIETAN-FP_manual.pdf と Readme_Macros.pdf を微修正しました。

今回から Mac OS X 用アプリケーションは Xcode でなく、シェルスクリプト+Makefile でビルドするよう変更しました。こういう古典的方式には、単純明快で小回りが効き、IDE が発する訳の分からぬエラーに苦しまずに済むという利点があります。

私は稀代の新しもの好きですし、Mac OS X 版のユーザーはさほど多くないので、二世代前の OS(Leopard)などは切り捨てて差し支えないと決めつけています。Leopard から Snow Leopard へのアップグレードはごく簡単だということも指摘しておきます。

■ 2011 年 9 月 22 日(木) VESTA 3に関する論文の受理

VESTA 3.0正式版のリリースと同時に J. Appl. Crystallogr.に投稿した論文 "VESTA 3 for three-dimensional visualization of crystal, volumetric, and morphology data" が今日受理されました。本論文はVESTA の国際化を大いに促進するでしょう。狭小な日本市場にターゲットを絞る気はまったくありません。

以前から広言している通り、いつの日か VESTA に関する論文二報で、被引用数3 000を達成する見込みです。私がリタイアした後となりますが、今回の論文は NIMS において被引用数でトップに君臨すると確信しています。断じてはったりじゃありませんよ。自信満々です。

あっ、新着情報向けのネタじゃなかった。まあいいや。

■ 2011 年 9 月 26 日(月) テキストファイル → PDF ファイル

DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイル DV-Xa.zip を早くも更新しました。Readme_DV.txt を LaTeX 文書 Readme_DV.pdf と置き換えました。本文もわずかに修正されています。

■ 2011 年 9 月 27 日(火) 名工大-物材機構,新しい構造解析法を開発

最尤推定による構造精密化に関する共同研究の成果が名工大の Web サイトのニュース名工大セラミックス基盤研究センターのホームページで紹介されています。さらに井田 隆准教授が「名工大-物材機構,新しい構造解析法を開発」「新しい粉末構造解析法」という Web ページで本解析法について詳しく解説しておられます。

■ 2011 年 10 月 6 日(木) 全ツイートの検索・表示

新着情報のバックナンバーを閲覧できるようにしました。

4月初旬以来、連日 Twitter でつぶやいていますが、過去のすべてのツイートは twilog においてブログ形式で閲覧できます。twilog では、全ツイートを対象とする検索を利用できます。カレンダーの上にある「ツイート検索」にキーワードを入力し、[検索] をクリックするだけです。たとえば "RIETAN-FP VESTA" と入力すると、"RIETAN-FP" と "VESTA" を両方とも含むツイートが表示されます。この便利な機能をぜひご活用ください。

■ 2011 年 10 月 7 日(金) 配付ファイルを三つ更新

田楽 DLL が v3.21にバージョンアップされたことを受け、Windows 用の配付ファイル Windows_versions.zip(RIETAN-FP・VENUS 配布ファイル)と DV-Xa.zip(DV-Xα 法計算支援環境)を更新しました。同梱しているマニュアルの一部も微修正されています。

VESTA 3の最新版 v3.0.1とそのマニュアルも公開しました。複数レベルの等値曲面を指定したとき勃発する障害が解決しました。これは VESTA 3の目玉機能の一つなので、胸をなで下ろしています。今後も、VESTA 3の安定性向上のために、不具合の報告をどうかよろしくお願いいたします。

■ 2011 年 10 月 12 日(水) 「泉 富士夫の粉末回折情報館」の引っ越し

長く迷走を続けてきた MobileMe の iCloud への移行に伴い、来年7月以降、iDisk ひいては Web サーバーが利用できなくなります。泣く子とアップルには勝てません。そこで本日、ついに重い腰を上げ、「粉末回折情報館」を MobileMe の iDisk からロリポップという激安レンタルサーバーに移転しました。新たな URL は

http://fujioizumi.verse.jp/

です。国内の大手データセンターに収容されたサーバーと高速バックボーン回線を使うため、応答性がかなり高まるはずです。近日中に、旧ホームページがアクセスされた直後に本ホームページにジャンプするよう改める予定です。ご了承ください。

現在 http://homepage.mac.com/fujioizumi/ にリンクを張っておられる方々は、お手数ですが、URL を上記のように変更して頂ければ幸甚です。よろしくお願いいたします。

■ 2011 年 10 月 17 日(月) タイトル変更

Mac 上で TeX を使うための手順を記した文書「MacTeX + UpTeX + Ghostscript による英文・和文のタイプセット」のタイトルを「Mac 用 TeX による英文・和文のタイプセット」に変更しました。

■ 2011 年 10 月 18 日(火) 自動ジャンプ設定

旧ホームページ homepage.mac.com/fujioizumi/ にアクセスすると、5秒後に当ホームページにジャンプするよう設定しました。

■ 2011 年 10 月 20 日(木) Read & Researchmap での公開情報

科学技術振興機構が二つの既成データベースを統合して提供する ReaD & Researchmap が公開されたので、右フレームの最下部で泉 富士夫にアクセスできるようにしました。

■ 2011 年 10 月 21 日(金) RIETAN-FP のバージョンアップと配付ファイルの再編成

RIETAN-FP を v2.04に改訂し、RIETAN-FP・VENUS 配布ファイルを更新しました。General 形式の強度ファイル *.int に記録された生データに適当な係数を掛けられるようにするとともに、*.int 中にゼロ強度が含まれている場合は box-car アルゴリズムにより平滑化した値に置き換えるよう改良しました。それぞれ RIETAN-FP_manual.pdf 中の15.4.1と15.4.13をお読みください。このマイナーチェンジに対応するため、lst2cif も微修正しました。

マニュアルの肥大成長が著しく、今や PDF ファイルが配付ファイルのサイズの約3/4を占めていることを考慮し、Windows・Mac OS X 版に共通の documents フォルダをアーカイブファイル documents.zip として独立させ、Windows 用配付ファイル Windows_versions.zip とともにプロバイダーの Web サーバーに置くことにしました。長い年月を費やしたとはいえ、VESTA のマニュアルまで含めると55 MB にも達するマニュアルを書き上げたエネルギーと根気には、我ながら感心しています。

なお RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境をお使いの方は、documents フォルダを RIETAN_VENUS フォルダ内に移すようお願いします。

■ 2011 年 10 月 24 日(月) documents.zip を更新

RIETAN-FP_manual.pdf 中の9, 10, 13の各章を補筆しました。3ページ増え、計225ページとなりました。

■ 2011 年 10 月 27 日(木) PDF ファイルの贅肉をそぎ落とす

RIETAN-FP ・VENUS システムの PDF マニュアル12個を Acrobat X Pro により圧縮した結果、アーカイブファイル documents.zip のサイズが 19.3 MB にまで減りました。サイズが45%も減少したことになります。これで、配付ファイル4つをすべてプロバイダーの Web サーバーに収納できるようになりました。転送量に上限がないため、いくらトラフィックが増えても追加の課金は発生しません。

■ 2011 年 10 月 28 日(金) VESTA 3、二回目のバージョンアップ

VESTA 3に関する論文のネット公開を目前に控え、VESTA の最新版 v3.0.2を公開しました。安定性と操作性の向上を図るとともに、結晶面に関する情報をテキストエリアに表示するよう改訂しました。VESTA 3の完成度が着実に向上しているのをご確認ください。

■ 2011 年 11 月 3 日(木) 賞味期限切れの Web ページをリストラ

粉末回折情報中の老朽化した三つの Web ページ

を撤去しました。

■ 2011 年 11 月 11 日(金) RIETAN-FP v2.05のリリース

RIETAN-FP の最新版 v2.05を含む Windows・Mac OS X 用 RIETAN・VENUS システム配布ファイルとマニュアルのアーカイブファイル documents.zip を更新しました。

計算回折強度に含まれるパラメーターの数と実際に入力されたパラメーターの数が一致しない場合、両者に加え、入力パラメーターのリストを出力するよう改善しました。さらに、If ブロックと Select ブロックが入れ子になっている場合、内側のブロックの If・Select 文が字下げされているか否かを厳密にチェックし、そうなっていない場合は当該文を出力し、どの行が字下げされていないのかを直接知らせるよう改良しました。また、すべての実行形式プログラムを Intel Fortran Composer の最新版で再ビルドしました。

その他、解析例中の入力ファイル *.ins の些細な誤りを正すとともに、マニュアル4つを微修正しました。

今後は二つの新機能の追加に向け、注力していきます。ご期待ください。

なお、本日18:29以前に Mac 用配付ファイル Intel_Mac_versions.dmg をダウンロードされた方は、お手数ですがダウンロードし直すようお願いいたします。手違いで古いアーカイブファイルのままに留まっておりました。

■ 2011 年 11 月 12 日(土) Twitter → Blog

昨日2011年11月11日11時11分11秒をもって Twitter でのつぶやきを唐突に停止しました。Twitter サーバーはあまりにも非力であり、同ウィジェットが空っぽなのは日常茶飯事でした。現時点では、このように不安定な情報インフラに依存すべきでないと判断しました。MobileMe やその前身の .Mac 同様、フラストレーションの溜まる Web サービスでした。といって Twitter から足を洗うというわけではなく、ボチボチ利用していくことになるでしょう。

Twitter とは対照的に、本 Web サイトを置いているロリポップの Web サーバーは、完璧に稼働しています。配付ファイルは別なサーバーに置いているので、それらのダウンロードに伴う負荷は微々たるものです。ロリポップのユーザーに対するサービスであるロリポブログを利用したくなってきました。

善は急げ、早速ブログ「お知らせ+活動記録+たわごと」をスタートさせました。文体を冗長な「ですます体」から「である体」に変え、思いつくまま気の向くまま呟きます。今後は、粉末回折情報館に加え、同ブログも閲覧していただければ幸いです。

■ 2011 年 11 月 14 日(月) Web サイトーTwitterーブログの有機的連携

一時は Twitter ウィジェットを撤去しようと心に決めたのですが、ブログの投稿を Twitter に知らせるという技を noel お嬢様から教わるやいなや、気が変わりました。ブログ→Twitter 連携機能を使えば、本ホームページ上の Twitter ウィジェットで記事のタイトルを知り、クリック一発で当該記事に飛べるのです(ウィジェットが表示されていれば、の話ですが)。このような至便の技を活用しない手はありません。

それに、長期間かけて構築してきた Twitter の環境を捨て去るのはもったいない! ダイレクトメッセージを送れるのも超便利。時折つぶやく程度に留めておけばよいだけのことです。

■ 2011 年 11 月 15 日(火) VESTA 3に関する論文

ページが確定した最終論文がネット公開されました:

今後 VESTA で描いた図を論文やレビュー中に含める際には、この論文を必ず引用するよう要請いたします。以前の論文(Momma and Izumi, 2008)を発表後に追加した機能についても述べている上、VESTA 3の安定性はかなり高まってきているため、たとえ VESTA 2.1.X を使用したとしても上記論文を引用していただければ幸いです。

現時点での VESTA の最新版は v3.0.3ですが、プログラム、マニュアル、VESTA の Web ページ中の使用許諾契約の文言は後日、次のバージョンをリリースする際に書き改めます。

■ 2011 年 11 月 22 日(火) RIETAN-FP のマニュアルの改訂

配付ファイル documents.zip 中の RIETAN-FP_manual.pdf を微修正しました。

■ 2011 年 11 月 27 日(日) VESTA 3のマイナーチェンジ

VESTA v3.0.4がリリースされました。マニュアルと 使用許諾契約も同時に改訂しました。プログラム、マニュアル、Web ページにおいて、投稿時に引用すべき文献が11月15日に記した論文(Momma and Izumi, 2011)に変わったことを記憶に留めておくようお願いいたします。

■ 2011 年 11 月 29 日(火) うっかり言い忘れていましたが、

Mac 用 TeX による英文・和文のタイプセット」を Pages で書き直しました。自分用のメモを文書化しただけですが、それなりに有用な情報だと信じています。

なぜ LaTeX で書かなかったかというと、Pages を評価してみたかったからです。案の定、長く愛用したくなるような優れものではありませんでした。軽いのだけが取り柄で、某パルス中性子研究施設製リートベルト解析プログラムと同様に、後発なのにもかかわらず肝心要の機能がなく、「本腰入れてない」感が漂っています。積極的に使い込んでいこうという意欲は雲散霧消してしまいました。

■ 2011 年 12 月 2 日(金) 空しき作業の果て

書きかけだった ReaD&Researchmap の「書籍」の部分を入力し終えました。数十名の執筆者の一人に過ぎなかった某便覧と某事典を除き、ISBN が判明した文献はすべて記入しました。

こういう不毛な情報の入力にはほとほと嫌気がさしたので、ReaD&Researchmap は当分このまま放置します。

■ 2011 年 12 月 5 日(月) 国際ワークショップ目前の緊急アップデート

VESTA v3.0.5がリリースされ、私が要望していた面角計算機能が追加されました。まだ20代のころ、水熱法で育成した単結晶の面角を反射測角器で測定し、ウルフネットでステレオ投影図を解析した経験がある私は、この機能の実装を切望しておりました。無償の VESTA 3で結晶模型と等値曲面に加え、結晶の外形まで描けるようになった今、高価な商用結晶構造作画ソフトウェアを購入し、バージョンアップ料金を支払う意味はほとんど見出せなくなったといって過言でありません。教育に使う場合は、なおさらです。

マニュアルは IUCr-MaThCryst commission 主催の MaThCryst Workshop on Crystallographic Software(12月12〜16日)終了後に改訂します。同ワークショップで門馬綱一君が唯一の日本人講師として VESTA 3について講義と実習を行うのは、誠に名誉なことです。

■ 2011 年 12 月 9 日(金) 看板の書き替え

「What's New」を「新着情報」に変更しました。本 Web サイトばかりでなく、ブログTwiterVESTA に関する最新情報もここで提供していきます。

VESTA が早くも v3.0.6にバージョンアップされました。

■ 2011 年 12 月 13 日(火) RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルとドキュメントの更新

異方性原子変位パラメーターに対する精密化の指標 ID(I) と線形制約条件をユーザー入力ファイル *.ins に書き込むためのユーティリティー B2BETA を RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境に追加しました。Windows 版では、最新の OS との互換性がなくなった Powder 4と入れ換えました。そう大したことはなかろうと高をくくっていたのですが、場合分けが多い複雑なプログラムとなり、意外に手間取りました。七面倒くさく、ある程度専門知識を要する作業を自動化したのだから、当然ですが。

粉末 X 線回折データ(放射光での測定を含む)のリートベルト解析では、異方性原子変位パラメーターの精密化は不要だと思い込んでいる人が多いように見受けられますが、それは考えが浅いです。特定のサイトの等方性原子変位パラメータ B が異常に大きい場合、静的な不規則性を想定し、しばしば分割原子モデルを採用しますが、その際、当該原子をいくつに千切って、どこに置くのかを決めるのに Uii(i = 1〜3)の値が役立ちます。もっとも、最終的には B だけの精密化に落ち着くのでしょうが。

B2BETA の詳細については、Readme_macros.pdf(Windows 版)あるいは Readme_scpt.pdf(Mac OS X 版)をお読みください。

なお今回配付するファイルでは、解析例 *.ins 中の些細な誤り(実害なし)が微修正されています。

■ 2011 年 12 月 14 日(水) B2BETA、バグってました

昨日アップロードしたばかりの Windows・Mac OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルを更新しました。新ユーティリティー B2BETA が14番目の制約条件に対し誤った ID(I) を与えるという不具合を修正しました。B2BETA を使わないならば、更新するに及びません。

■ 2011 年 12 月 16 日(金) VESTA のマイナーチェンジ

VESTA v3.0.7が公開されました。

■ 2011 年 12 月 18 日(日) 模様替え

機種変したガラケーがバーコードリーダー機能を備えていることに刺激を受け、右フレームに本 Web サイトの QR コードを貼り付けました。アクセサリーの如きものに過ぎません。レイアウトも少々変更。また、ブログのテンプレートを取り替えました。こちらは標準で QR コードが表示されます。

■ 2011 年 12 月 20 日(火) 文献の追加

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル中の参考文献に日本結晶学会誌に掲載された四つの解説を追加しました。いずれも PDF ファイルを無償でダウンロードできます。(Blog: VICS と VEND についての昔話 に続く。長々しいので、暇で仕方がないときにお読みください)

■ 2011 年 12 月 28 日(水) 本年最後の配付ファイル更新

Mac 用 TeX による英文・和文のタイプセット」をアップデートしました。スタイルファイル mediabb.sty の二次配布先が見つかったので、それに関する記述を復活させました。TeXShop で日本語と英語のモードをしばしば切り換える人(自分もその一人)には耳寄りの情報です。

■ 2011 年 12 月 30 日(金) より抜きブログへのリンク

ブログの記事の内、とくに読みごたえがあるもの、有用な情報を与えるものを選んでリンクを張ったブログ選集を増設しました。まだ二日分しかありませんが、徐々に増やしていく予定です。