新着情報バックナンバー: 2013年


■ 2013 年 1 月 21 日(月) 世代交代: PRIMA(賞味期限切れ)→ Dysnomia

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルで公開している三つのアーカイブファイルを更新しました。

マルチコア CPU の並行処理能力を活用できず、情報エントロピーの最大化に難がある ZSPA (0th order single-pixel approximation) しか利用できない MEM 解析プログラム PRIMA はもはや無用の長物に成り果ててしまいました。Dysnomia の使用を前提として自動 MPF 解析用スクリプト MPF_multi.command と二つの RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境を改造し、配布ファイルから PRIMA およびそのマニュアルを削除するとともに、Dysnomia の配付ファイルの中身を RIETAN_VENUS フォルダにコピーするようインストーラを書き換えました。(解凍済みの)Dysnomia フォルダが存在しない場合は、コピーをスキップします。なお Dysnomia を使わないならば、再インストールする必要はありません。

Dysnomia については、ブログの記事「Dysnomia 正式版の公開」(2012年12月25日)をお読みください。

Dysnomia の配付ファイルを解凍する際には、講習会などで教示したパスワードが必要となることにご注意ください。我々のソフトを使って MEM/MPF 解析を行っておられる方々の大半は、過去にそれらの催しのどれかに参加されている可能性が高いですし、1月30日の研究会でもパスワードを教示すると上記ブログ記事で告知済みですから、出し惜しみの誹りを受ける恐れはないはずです。インストールの手続きについては、documents フォルダ中の Readme_Win.pdf あるいは Readme_Mac.pdf をお読みください。

■ 2013 年 1 月 31 日(木) VESTA のマイナーアップデート

VESTA が約一ヶ月ぶりに更新され、 v3.1.3にバージョンアップしました。

■ 2013 年 2 月 1 日(金) 来年のことを言うと鬼が…

牛歩のごときスピードで積み上げてきた RIETAN-FP に関する論文(Izumi & Momma, 2007)の被引用数が、本日ようやく300に達しました。依然として RIETAN-2000の論文(Izumi & Ikeda, 2000)に手柄の一部を横取りされて、この有様。いずれは単一の文献(最初にして最後の英文単著)に統一しようと目論んでいますが、タイトルと版元(理工・医学系国際出版社)が確定し、最近、正式な執筆依頼状を受けとりましたが、今のところ一行も書いていません。

上記書籍は電子書籍あるいは通常の本として購入できるほか、各章ごとの販売も実施するため、引用文献は章末に入れよとのお達しです。時の流れとともに、出版形態が著しく変貌してきました。

■ 2013 年 2 月 14 日(木) 「粉末回折データの MEM 解析・三次元可視化用ソフトウェアの開発」に関する解説

「波紋」2月号掲載のレビューに関する上記タイトルの激烈なコメント(未完)はブログ(2月15日)に移しました。格子面間隔 d の小さい高 Q 反射まで解析に使えると謳っている TOF 中性子回折のアキレス腱について知りたい方は、ぜひお読みください。TOF 粉末中性子解析の 裏の裏まで知り尽くした私が、そのお寒い実態について歯に衣着せず語っています。

最長6ページという制限のために書き切れなかったことをブログに書き込むというアイデアを今回、初めて実践しました。切りがないので、未完のまま放り投げましたが。

■ 2013 年 2 月 19 日(火) 統合支援環境用ツールの改訂

OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっているテキストエディター Jedit X が Rev.2.35にバージョンアップしました。私の目の黒いうちに、ぜひ Rev.3.0をリリースしていただきたいです。秀丸エディタと比べると、やや機能不足なのは否めません。

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境で秀丸エディタとペアで使っている田楽 DLL v3.22もリリースされました。次回のアップデート時に反映させます。

■ 2013 年 2 月 22 日(金) VESTA のバージョンアップ

VESTA が v3.1.4にアップデートされました。Dysnomia のマニュアルも改訂されています。

■ 2013 年 2 月 25 日(月) Jedit X のマイナーアップデート

Jedit X が早くも Rev.2.36にバージョンアップしました。

■ 2013 年 2 月 26 日(月) Windows 用 VESTA の更新

Windows 用 VESTA が v3.1.5にアップデートされました。粉末回折パターンのシミュレーションで異常終了するという不具合を解消しました。

■ 2013 年 2 月 28 日(木) フォロワーがようやく500に

東関東大震災の直後の2011年4月4日からスタートした Twitter のフォロワーが本日500に達しました。ツイートは6,026です。

粉末回折情報館、ブログ、Twitter(Twilog)三位一体の有機的連係プレーは最強の広告塔として威力を発揮しています。たとえば、2011年夏以降に開催された

では、いずれも過去最高の数の参加者を引き寄せるのに決定的な役割を果たしました。今や学会の Web ページや会誌などをあてにしたところで、人がワンサカ集まる時代ではありません。そこで、ネットを利用した個人的宣伝活動が必要となるのです。それには十分な頻度の書き込みが欠かせません。

今後も連日つぶやいていきますので、ときどき眺めていただければ光栄です。

■ 2013 年 3 月 1 日(金) 秀丸エディタのバージョンアップ

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.22にバージョンアップしました。

■ 2013 年 3 月 4 日(月) VESTA on Metro

VESTA を Windows 8上で実行し、スタート画面にタイルとして登録する方法について本日のブログに投稿しました。

■ 2013 年 3 月 14 日(木) 薄れつつある記憶をたぐり寄せて、

「粉末X線回折講習会の歴史」という回顧録を本日のブログに投稿しました。過去 10 回開催した講習会のプロモーションに関する思い出を赤裸々かつ饒舌に語っています。楽屋裏を暴露している本記事自体、宣伝戦略の一環としての自己言及的メタプロモーションに他なりません。

■ 2013 年 3 月 23 日(土) VESTA に関する文献の総被引用数が 1,100 超え

本日、VESTA の文献三つの被引用数の合計が 1,107 に達しました。1,006 → 1,107 に要した日数は 99 日。すでに世界的な普及を果たしており、一日一回引用という規格外の勢いを保っています。

VESTA 3 はまだ枯れ切っていません。バグやトラブルについては、Users' forum で報告していただけるとありがたいです。

■ 2013 年 4 月 4 日(木) セキュリティーチェックの回避法

「OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムのインストール時に注意すべきこと」という記事を本日のブログに投稿しました。Mountain Lion 上でのインストールの前に唱えるべき「まじない」について述べています。

■ 2013 年 4 月 25 日(木) MPF_multi.command の改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している三つのアーカイブファイルを更新しました。

MPF 解析用 bash スクリプト MPF_multi.command をバージョンアップしました。スクリプト中に残っていた PRIMA がらみの痕跡を消し去り、Dysnomia が RIETAN_VENUS フォルダにインストールされていない場合の対策を講じた他、いくつかの細かい修正も施しました。その結果、OS X 版では MEM という環境変数は不要となりました。また7つのマニュアルも修正されています。「OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムのインストール時に注意すべきこと」に記した OS X 版インストール時の留意点を Readme_Mac.pdf に追記しました。

さらに、Windows 用配付ファイル中の田楽 DLL を最新版 v3.22に更新しました。

■ 2013 年 4 月 28 日(日) MPF_multi.command の再改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している三つのアーカイブファイルを更新しました(注:documents.zip は4月30日に再アップロード)。

MPF_multi.command をマイナーアップデートしました。elapsed_time という関数を追加し、MEM 解析に加え RIETAN-FP による whole-pattern fitting の実行時間も *.rin に出力するよう改善しました。

久しぶりに MPF_multi.command のソースを眺めわたしてみましたが、ファイル・文字列処理が実にマニアックかつアクロバティックです。MPF のアルゴリズムを知悉していないと解読は困難でしょう。

■ 2013 年 5 月 2 日(木) Windows 用 MPF_multi.command の再々改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している documents.zip と Windows_versions.zip を更新しました。

Windows 用 MPF_multi.command に冗長な行があったので、すっきりさせました(ツイッター参照)。その結果不要となった ls.exe を Commands フォルダから削除するとともに、MPF_multi_Win.pdf を微修正しました。

■ 2013 年 5 月 7 日(火) 三つの配布ファイルの更新

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルで公開している三つのアーカイブファイルを更新しました。

Windows 用 MPF_multi.command 中で MEM という変数をユーザーが指定する必要がないことに気づき、早速改善しました。この改訂に合わせて MPF_multi_Win.pdf も更新し、さらに二つの MPF_multi.command の他の箇所を微修正しました。

■ 2013 年 5 月 10 日(金) RIETAN-FP_manual.pdf の改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している documents.zip を更新しました。RIETAN-FP_manual.pdf を微修正しただけです。

■ 2013 年 5 月 27 日(月) VESTA に関する文献の総被引用数が 1,200 に到達

本日、VESTA の文献三つの被引用数の合計が 1,200 に達しました。1,099 → 1,200 に要した日数はわずか73日。一日につき約1.4回引用という破格の数字を叩き出しました。

■ 2013 年 5 月 29 日(水) 秀丸エディタのアップグレード

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.30にバージョンアップしました。

バージョンアップ料金を一切要求されない秀丸エディタが日々ブラッシュアップされているのが不思議でなりません。傍目には、太っ腹過ぎるように見えます。

■ 2013 年 6 月 4 日(火) FapatiteJ.ins の修正

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している Intel_Mac_versions.zip と Windows_versions.zip を更新しました。雛形ファイル FapatiteJ.ins 中の重複行を削除しました。

■ 2013 年 6 月 18 日(火) VESTA のグローバル化の顕れ

『「ガリレオ」に登場した VESTA』 という記事をブログに投稿しました。

■ 2013 年 6 月 28 日(金) 秀丸エディタのアップグレード

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.31にバージョンアップしました。

■ 2013 年 7 月 2 日(火) 「粉末X線解析の実際」講習会の参加登録終了

と題する記事を本日のブログに投稿しました。

■ 2013 年 7 月 7 日(日) Dysnomia と VESTA のバージョンアップ

Dysnomia v0.7と VESTA v3.1.6をリリースしました。Dysnomia のパスワードは「粉末X線解析の実際」講習会、Cコース(7月10日)の参加者に当日お教えします。

■ 2013 年 7 月 11 日(木) 「粉末X線解析の実際」講習会の参加者に提供する配付ファイルについて

私の講義に用いた PDF ファイル(URL は配付資料に記載)は7月20日(土)に削除します。それまでにダウンロードするようお願いいたします。

「粉末X線解析の実際」講習会の参加者(B・Cコース)に配付すると約束した RIETAN-GUI は週末にアップロードするそうです。B・Cコースの受講者には、事務局が一両日中にダウンロード情報(URL とパスワードなど)をメールでお送りします。情報伝達に関する不手際をおわびいたします。

Dysnomia v0.7(Windows, OS X, Linux)と解析例三つは Dysnomia の Web ページからダウンロードできます。Cコースの受講者に教示したパスワードを使って解凍してください。

■ 2013 年 7 月 22 日(月) あいちシンクロトロン光センターのプロモーション活動

「講演と講習のお知らせ」にあいちシンクロトロン光センターにおけるX線回折散乱グループ利用者研究会を掲示しました。定員が約15名と少ないので、早めにお申込みください。

■ 2013 年 7 月 26 日(金) OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの更新

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している OS X 用ディスクイメージファイル Intel_Mac_versions.dmg を更新しました。詳しくはブログのエントリー「RIETAN-FP v2.21 のリリース」をお読みください。

■ 2013 年 7 月 29 日(月) Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システムの更新

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している Windows 用アーカイブファイル Windows_versions.zip を更新しました。変更点は OS X バージョンと同じです。

■ 2013 年 8 月 10 日(土) OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムとマニュアルの改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している OS X 用ディスクイメージファイル OS_X_versions.dmg (Intel_Mac_versions.dmg を改名) とドキュメントのアーカイブファイル documents.zip を更新しました。

三重大学の次世代型電池開発センターを8月7日に訪問したとき、最新版の Xcode と Intel Fortran Composer XE でビルドした RIETAN-FP が OS X 10.7上では異常終了してしまうという摩訶不思議なトラブルを指摘されました。原因は不明ですが、Mountain Lion を OS とする MacBook Pro でビルドしたためかもしれません。そこで、Xcode 3.2.6 + Intel Fortran Composer XE 2011 (Update 12) の組み合わせにより RIETAN-FP, lst2cif, MADEL を再ビルドし、Mac OS X 10.6 Snow Leopard 以降で実行できるようにしました。購入以来5年経った古参機 MacBook Pro (Core 2 Duo) が大いに役立ちました。

さらに5つの PDF マニュアルを微修正しました。

■ 2013 年 8 月 14 日(木) AVX 拡張命令を使用する OS X 用 RIETAN-FP

拡張命令 AVX (Intel Advanced Vector eXtentions) を使用できる第二世代 Intel Core i7以降の CPU を装着した Mac 専用の RIETAN-FP をアップロードしました。RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページでダウンロードできます。

コンパイラーオプション -arch AVX -axAVX -march=corei7-avx -xAVX を追加し、Intel Fortran Composer XE 2011 (sp1.13.380) でコンパイルしました。摩訶不思議なことに一世代前のコンパイラーの方が最新版の XE 2013 (Update 5) と比べ、より高速なコードを生成する上、さまざまなハードと OS の組み合わせを有する Mac との互換性が高いためです。

■ 2013 年 8 月 17 日(土) 「最大エントロピー法による TOF 中性子粉末回折データの解析」講習会

この記事はブログ(9月3日のエントリー)に移しました。

■ 2013 年 8 月 19 日(月) 騎虎の勢い

生涯総被引用数が 12,004 となり、12,000 超えを果たしました。昨年の9月21日には11,019でしたから、なんと1,083/年のペースで増えていることになります。15,000 という目標は三年足らずでクリアしそうな勢いですし、私の年間被引用数は4年連続で増加しているので、思い切って 20,000 に上方修正しました。生前はともかく、没後には100%確実に達成しうる数字です。「死後の恋」(夢野久作)ならぬ「死後の引用」でも差し支えないでしょう(笑)。

また VESTA に関する文献三つの被引用数の合計が 1,300 に達しました。今年に入ってからは、1.22/日という驚異的な速度で増えています。

■ 2013 年 8 月 20 日(火) Mac 用 TeX に関する文書の更新

「Mac 用 TeX による英文・和文のタイプセット」を改訂しました。Mac 用の TeX Live 2013では PDF ファイルを貼り込んだ日本語 LaTeX 文書ファイルをタイプセットする際に用いるスタイルファイル mediabb.sty が正常に動作しません。そこで extractbb コマンドにより *.pdf から *.xbb を作成するよう書き改めました。

■ 2013 年 8 月 27 日(火) 配付ファイルの更新と追加

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで配付している documents.zip を更新しました。メールアドレスなどを微修正しました。

■ 2013 年 8 月 31 日(土) Mac OS X 10.6で RIETAN-FP を実行可能にするための悪戦苦闘物語

「OS X 用 RIETAN-FP のビルドについて」というエントリーをブログに投稿しました。一世代前のコンパイラの方が最新版より高速なコードを生成するという事象は、不条理極まりないです。

■ 2013 年 9 月 3 日(火) まだ活字になっていないのですが…

「Dysnomia のパフォーマンス検証に関する論文が Most Downloaded リスト入り」というエントリーをブログに投稿しました。

■ 2013 年 9 月 4 日(水) 秀丸エディタのバージョンアップ

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.32にバージョンアップしました。

■ 2013 年 9 月 6 日(金) 配付ファイル二つのアップデート

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで配付している documents.zip と Windows_versions.zip を更新しました。

Windows 用 RIETAN-FP を Intel Visual Fortran Composer XE 2011 Update 13で再ビルドしました。OS X 版と同様に、一世代前の XE 2011の方が最新コンパイラー XE 2013 SP1より高速なコードを生成することを確認したためです。さらに、配付ソフトウェアのアップデートに適合するようにマニュアルを修正しました。

■ 2013 年 9 月 9 日(月) documents.zip のアップデート

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで配付している documents.zip を更新しました。

pBibTeX を使って RIETAN-FP_manual.pdf に日本語文献を追加しました。英語専用の自家製スタイルファイルを使用しているため、日本語を扱うのは無理かと思い込んでいましたが、わずかな修正で切り抜けられることに気づきました。未だにドキュメンテーション術が進歩しているのは、我ながら大したものだと思います。

■ 2013 年 9 月 21 日(土) 「DV-Xα 法計算支援環境利用の手引き」の改訂

坂根弦太先生(岡山理科大)が VESTA 3に対応した「DV-Xα 法計算支援環境利用の手引き」を公開されました(「DV-Xα & VENUS日誌」9月21日参照)。146ページもの大作です。DV-Xα 研究協会の会員ばかりでなく教育用分子軌道計算システム eduDV を利用する学生にとっても、明快な初心者用テキストとして喜ばれるでしょう。

■ 2013 年 9 月 25 日(水) AWK 学習の成果

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの Web ページで公開している三つの配付ファイル documents.zip, Windows_versions.zip, OS_X_versions.dmg を更新しました。MPF_multi.command の修正に伴うマイナー・アップデートに過ぎないので、MPF のユーザー以外は更新するに及びません。

自動 MPF 解析用シェルスクリプト MPF_multi.command およびそのマニュアル(MPF_multi_Win.pdf と MPF_multi_Mac.pdf)を改訂しました。MPF_multi.command の改善点は次の通りです:

  1. 実行直後に余分の "0" が四行出力されるという不具合(実害なし)を解消した。
  2. AWK のワンライナー(一行野郎)を含むエラー検出ルーチンを追加した。
  3. OS X 版では変数 MEM は不要なので、削除した。
  4. 全パターンフィッティングにおける Rwp が前回と同じ場合は、REMEDY サイクルを続行するよう変更した。
  5. MEM 解析と全パターンフィッティングの経過時間が1 s 未満のときピリオドの前に "0" を挿入するようにした。
  6. Windows・OS X 用のスクリプトをできるだけ互いに一致させるよう努めた。

AWK のワンライナーとは

awk '{if ($1 == "NMODE" || $1 == "NC" || $1 == "NUPDT") {if ($2 == "=" && NF == 3) \
{print "A line against the rule:", $0; exit 1}}}' ${sample}.ins
を指しています。ごく短いこのコードが複雑な処理を見事にやってのけます。AWK は空白やタブで区切られたデータを扱うのにとりわけ便利です。Python よりも bash+UNIX 互換コマンドの方が性に合っているので、今後も AWK を使い込んでいきたいです。

■ 2013 年 9 月 27 日(金) DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイルを更新

DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイル DV-Xa.zip をアップデートしました。同ファイルに同梱している田楽 DLL を v3.22に入れ換えるとともに、Readme_DV.pdf を微修正しました。

■ 2013 年 10 月 17 日(木) DV-Xα 法計算支援環境に Auto-eduDV 機能を追加

この投稿は10月17日のブログ・エントリーに移しました。

■ 2013 年 10 月 22 日(火) VESTA 3.1.7のリリース

VESTA を v3.1.7にバージョンアップし、マニュアルも改訂しました。2011年8月27日の v3.0リリース以来17回ものアップデートを経て、大分枯れてきたと感じます。

■ 2013 年 10 月 23 日(水) DV-Xα 法計算支援環境中のマクロファイルを入れ換え

DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイル DV-Xa.zip を更新しました。eduDVフォルダ中の8つの秀丸マクロファイル *.mac において IUPAC 2005年勧告で廃止された陰イオン配位子名(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)を誤使用していたことに気づき、それぞれフルオリド、クロリド、ブロミド、ヨージドに修正しました。

■ 2013 年 11 月 9 日(土) Jedit X のアップグレード

OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっている Jedit X が v2.38にバージョンアップしました。同支援環境と組み合わせて使う場合は、Mac App Store 版ではなくオリジナル版をご購入ください。

■ 2013 年 11 月 23 日(土) RIETAN-FP v2.3 関係のニュース

Gnuplot によるグラフ作成を導入した RIETAN-FP v2.3については、最近 Twitter で連日つぶやいていますが、本日 v2.3に対応した英文マニュアル RIETAN-FP_manual.pdf が完成しました。新機能について英文・和文で詳細に記述した結果、260ページに達してしまいました。v2.3のリリース前に読んでみたいという方は、ここからダウンロードしてください。

なお、12月6日(金)に名古屋工業大学の御器所キャンパスで v2.3の新機能と将来のソフト開発計画に関する粉末回折研究会を開きます。外部にもオープンとしますので、興味のある方はぜひご聴講ください。参加者には RIETAN-FP v2.3を含む Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルを一般公開に先がけて差し上げます。

■ 2013 年 11 月 26 日(火) 「粉末X線・中性子回折とXAFS による平均・局所構造解析」セミナー

4ヶ月も先の話ですが、伊藤孝憲氏(AGC セイミケミカル)とのコラボレーションで

情報機構セミナー「粉末X線・中性子回折と XAFS による平均・局所構造解析」
場所: 東京都千代田区、中小企業振興公社・秋葉原庁舎
日時: 2014年3月25日(火)10:30〜17:00

を催すことが決まりました。

昨年7月にも二人で粉末回折のセミナーを開きましたが、その時は過去に類を見ないほど多数のお客様が集まったと情報機構のスタッフから聞きました。近年開催の全情報機構セミナー中 No. 1の集客数というのは尋常でありません。ダントツ人気の理由はよくわかりませんが、私一人でそのレベルに達するのは無理ですから、異色の組み合わせが相乗効果を発揮したのは確実です。

今回は粉末回折と XAFS という相補的な実験・解析手段をドッキングするというサプライズ企画を立て、粉末回折→XAFS あるいは XAFS→粉末回折という方向に研究手段の間口を広げようという意欲に燃えておられる方々を支援することにしました。平均構造、電子・散乱長密度、局所構造、電子構造の解析法を一日で学ぶという欲張り講習会ですので、通常の一日コースより30分時間を延長して講習内容の充実に努めます。企業や独法研などに所属する方々は、私にメール (fujioizumi@me.com) でご請求いただけば、割引料金での受講申込書(PDF ファイル)をお送りいたします。私と面識のない方でも構いません。

伊藤氏が XAFS の初心者向けテキストを新たに書き上げ、配付するのが本講習会の目玉となっています。不足ぎみの時間を補うとともに、後々まで役立つ基礎知識を提供します。

会場は秋葉原駅から目と鼻の先という交通至便の地です。昨年と同じ会場をいち早く確保しました。最大収容人員108名という広い部屋の占有率をどこまで上げられるかが見ものです。

■ 2013 年 11 月 30 日(土) 陰りを見せない RIETAN-FP の人気

本日、RIETAN-2000/FP に関する文献二つ (Izumi & Ikeda, 2000; Izumi & Momma, 2007) の合計被引用数がちょうど 2,100 に達しました。7月16日に2,000(同日のブログエントリー「2,000+200×5=3,000」参照)でしたから、年に換算すると266.4。ここ数年の平均値の6割増しというハイペースでした。

■ 2013 年 12 月 4 日(水) 驚異的な成長率

VESTA に関する文献三つの被引用数の合計が本日、1,500に達しました。ブログエントリー「普及に弾みが付いた VESTA: 1,000 を超えた総被引用数」を投稿したのは昨年12月14日だったので、1年足らずで500も増えたことになります。

■ 2013 年 12 月 13 日(金) RIETAN vs. Z-Rietveld

2年前のブログエントリー「PRIMA vs. ENIGMA」の姉妹編「RIETAN vs. Z-Rietveld」を投稿しました。RIETAN の被引用数のグラフのみならず、それを作画するための gnuplot スクリプトと呪文めいた bash スクリプトまでこれ見よがしに挿入されています。その後ろには厳正な数値データに基づく身も蓋もない指摘が・・・ 主観の入る余地のない数字が、お寒い現実を白日の下にさらけ出しました。

本エントリーはきわめて冗長なため、二つのパートに分けました。時間に余裕があるとき限定で、お読みください。

■ 2013 年 12 月 27 日(金) Windows 版 RIETAN-FP v2.3のリリース

長らくお待たせしました。本日ようやく RIETAN-FP v2.3と MPF_multi.command の最新版を含む Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルを公開しました。v2.3では、フリーソフトウェア gnuplot によりグラフの PDF ファイルを直接作成できます。プロットすべきデータを収めた *.gpd に加え Gnuplot スクリプトファイル *.plt を出力するよう改良したのは、一般ユーザーがゼロから *.plt を作成するのは困難を極めるのに対し、*.plt の一部を改変するのは比較的容易なためです。

Gnuplotによるグラフ作成機能がいかにマニアックであるかは、*.plt と Batch_files¥Plot.bat を眺めれば即座にわかります。タイトルや信頼度指標までグラフに書き込めるようになっているのですから、凝りに凝っています。確立された要素技術(gnuplot, gsed, pstopdf/ps2pdf, pdfcrop)の活用が大いに奏功しました。Gnuplot と Ghostscript を同梱したため、ファイルサイズは3.8倍になってしまいましたが、38 MB 程度に過ぎないので、どうということはないでしょう。

RIETAN-FP ・VENUS 統合支援環境の使用を前提とし、FapatiteJ を除く雛形フォルダ中のバッチファイルは削除しました。RIETAN-FP 以外のプログラムについては、RIETAN_VENUS¥Batch_files フォルダ中のバッチファイルを見れば、各プログラム (*.exe) の引数などは容易にわかります。

なお PDF ファイルの余白を切り取る pdfcrop を使うには、ActivePerl と TeX Live 2013をインストールする必要があります。そこまでやる気はないというなら、スキップしても差し支えありません。

必読ブログエントリーは次の二つです:

今回の改訂に対応するため、マニュアル類を収めた documents.zip も更新しました。

OS X版は近日中に公開する予定です。便宜上、gnuplot は自前でインストールしていただくことにしました。

■ 2013 年 12 月 30 日(月) OS X 版 RIETAN-FP v2.3のリリース

OS X 用のRIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルを公開しました。documents.zip も微修正しました。

Windows 版と異なり、gnuplot によるグラフ作成機能を利用したいならば、Readme_Mac.pdf 中の3.5項の記述に従って gnuplot をインストールする必要があります。もちろん Gnuplot を使わないならば、インストールしなくても大丈夫です。さらに MacTeX-2013をインストールすれば、pdfcrop が使えます。Perl は OS X に標準で備わっています。Windows 版と同様に、PDF ファイルの余白が残ったままでも構わないのなら、MacTeX-2013は不要です。

これで今年の仕事はすべて終わりました。来年1月から名工大以外にさる民間企業も兼務することが決まりました。4月以降は所属がもう一つ増えます。掛け持ちで働くのは生活のためではありません。元気な間は精一杯社会に貢献し続けたいと願っているからです。

■ 2013 年 12 月 31 日(火) RIETAN-FP を v2.31にアップデート

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルで公開している三つのアーカイブファイルを更新しました。

RIETAN-FP を早くも v2.31にバージョンアップしました。Gnuplot でグラフを作成する際、回折指数やピーク位置のブロックに記録したデータが一部、2θ、観測強度、計算強度などとして読み込まれてしまうというバグを修正しました。放射光データの解析のように、非常に低い2θ 領域のデータまで表示させる場合に限り、余計な点と線が現れるという障害が報告されたためです。さらに RIETAN-FP_manual.pdf を微修正しました。

多少の手間と時間を厭わず TeX Live (+ActivePerl) までインストールし、pdfcrop の妙技を目にした人は、深い感動を味わうものと確信しています。グラフにタイトルを追加した場合も、マージンを自動調節してくれます。Pdfcrop の活用は、次回作開発への助走も兼ねた試みに他なりません。

申し遅れましたが、今回のバージョンアップ版のテストにご協力頂いた三名の人柱様に深く感謝します。