新着情報バックナンバー: 2015年


■ 2015 年 1 月 1 日(木) マニュアルの改訂

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルで配付しているマニュアル類のアーカイブファイル documents.zip をアップデートしました。RIETAN-FP_manual.pdf 中の v2.5 関連部分に手を加えました。

■ 2015 年 1 月 15 日(木) 秀丸エディタのバージョンアップ

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.50 にバージョンアップしました。スペルチェックが目玉新機能です。

■ 2015 年 1 月 21 日(水) 書籍の訂正

「粉末X線解析の実際」第2版の訂正情報をブログに投稿しました。

■ 2015 年 1 月 24 日(土) 正真正銘の神ソフト

Finder 拡張ユーティリティ XtraFinder とエクスプローラーへのタブ追加ユーティリティ CloverMac・Windows ユーティリティに追加しました。両無料ソフトの存在を今まで見落としていたことを深く悔いています。

XtraFinder+BetterTouchTool (OS X)、ArtTips+Clover (Windows) は最強の組み合わせと言って良いでしょう。BetterTouchTool についてはブログ・エントリー「OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境のマクロメニュー項目にショートカットを割り当てる」をぜひお読みください。

■ 2015 年 2 月 2 日(月) 本年初の出番

3月5日(木)にあいちシンクロトロン光センターで開催されるシンクロトロン光利用者研究会(第4回 XRD グループ)において「RIETAN-FP と周辺ソフトを活用したシンクロトロン粉末X線回折データの解析」というタイトルで講演します。

RIETAN-FP の次期バージョン v2.6 で実現する Williamson–Hall プロットによる結晶子サイズ L とミクロひずみ ε の解析について、後半で紹介します。リートベルト解析とバターン分解の後に利用できます。半値全幅でなく積分幅 β から両者を求める由緒正しい方法を採用しました。結晶性が十分良い標準試料の解析で得られた hoge.gpd をカレントフォルダに置くだけで装置に由来する広がりの寄与を差し引けるため、非常に利便性が高いです。回帰直線の切片と傾きからそれぞれ L と ε を求め、hoge.lst に出力します。さらに gnuplot によるグラフ化を通じ、微細構造(microstructure)に関する情報を視覚に訴える形で入手できます。

引き続き実装する予定の Halder–Wagner プロットについても簡単に説明する予定です。

上記二つの機能は Nanotech CUPAL の目的であるナノテク研究者・技術者育成の一環として開発しました。L と ε は通常の粉末X線回折装置で十分評価できます。PANalytical の特別顧問である自分としては「してやったり」の気分です。学術研究はもとより工業製品の開発や工程管理にも大いに役立つことから、RIETAN-FP の付加価値を一層高めるに違いありません。参加をご希望の方は早めに登録されるようお勧めします。(*注)

(*注)定員に達したため、参加申込みを締め切りました。

■ 2015 年 2 月 13 日(金) 秀丸エディタのバージョンアップ

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境と DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.51 にバージョンアップしました。

■ 2015 年 2 月 20 日(金) 毎度お馴染み、一里塚通過報告

本日、生涯総被引用数が14,024に達し、14,000超えを果たしました。昨年の5月30日には13,024でしたから、1,372/年のペースで増えたことになります。年末までには15,000を越える勢いです。

■ 2015 年 3 月 19 日(木) Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システム配付ファイルの更新

Nanotech CUPAL「NIMS 先端計測技術入門コース」の準備中にグラフ作成機能の瑕疵が見つかったため、新たな Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システム配付ファイル Windows_versions_20150319.zip を急遽アップロードしました。

RIETAN-FP・VENUS 支援環境上でパターン・フィッティング後に [Plot] ボタンをクリックすると、グラフ作成用バッチファイル Plot_Hidemaru.bat 中の信頼度指標を出力させるための命令

sed -i -e "s/^#set label/set label/" %SAMPLE%.plt

を実行する際、余計な中間ファイル sed* が残ってしまいます。どうやら GnuWin のストリーム・エディター sed 4.2.1 がバグっているようです。そこで、Plot_Hidemaru.bat 中の当該部分を削除しました。また、hoge.ins 中で「個々の反射のプロファイルを gnuplot でグラフ出力する」(INDREF = 1)と指定していたのを「個々の反射のプロファイルはグラフ出力しない」(INDREF = 0)に変えました。その結果、配付ファイルのサイズがかなり小さくなりました。

■ 2015 年 3 月 21 日(土) 【朗報】Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システムを Mac 上で使っている方々へ

本日のブログエントリー「Parallels Desktop 10 + Windows 8.1 における RIETAN-FP・VENUS システムのインストールとアンインストール」をお読みください。

■ 2015 年 4 月 9 日(木) 秀丸エディタのバージョンアップ

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境DV-Xα 法計算支援環境の土台となっている秀丸エディタが v8.52 にバージョンアップしました。

■ 2015 年 4 月 17 日(金) Windows 用配布ファイルの更新

Windows 用の RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルをアップデートしました。RIETAN_VENUS¥Commands フォルダ中の bash スクリプト MPF_multi.command を修正しただけです。rietan の引数が4つ欠落していたのを追加しました。MPF を利用しない場合は更新するに及びません。

■ 2015 年 4 月 21 日(火) RIETAN-FP v2.6 をついに公開!

RIETAN-FP v2.6 を含む Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの配付を開始しました。documents フォルダー中の5つのマニュアルも v2.6 に対応させるため改訂しました。RIETAN-FP_manual.pdf は一章増えた結果、277ページにまで膨張しています。“Multi-Purpose Pattern-Fitting System RIETAN-FP”の部分は今やマニュアルの域を脱し、粉末回折の教科書的色彩を帯びてきました。さらに MPF_multi.command のバグも修正しました。

v2.6 の新機能 Williamson–Hall 法と Halder–Wagner 法に関する詳細な情報については RIETAN-FP_manual.pdf 中の

をもって代えますが、両手法用の入力データは POWER という冪指数1つに過ぎないということだけ申し添えておきます。

私自身はまだ v2.6 を使い込むまでに至っていませんが、y 切片の値からミクロ歪み ε が単刀直入に求まる Halder–Wagner プロット

の方が自分好みだと感じています。

上記二つの新機能が多結晶材料の微細構造を調べるための簡便かつ強力な手段として、今後大いに利用されることを願ってやみません。

■ 2015 年 4 月 26 日(日) 一年おき、12回目の恒例行事

一年おきに催してきた伝統と実績のある講習会を今年の夏も開講します:

日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」(2015年7月13〜15日)

企画・プロモーション担当の私が主にプログラムを編成しましたが、諸般の事情から苦心惨憺しました。昨年末から鋭意交渉を重ねた結果、最終的に6名の新講師を迎えることになりました。A・B・C コースに新風が吹き込むのは、リピーターの方々に歓迎されるでしょう。(この続きは3月1日のブログ・エントリーでお読みください)

■ 2015 年 5 月 20 日(水) RIETAN-FP のマイナー・バージョンアップ

一ヶ月前に RIETAN-FP を v2.6 にアップグレードして以来、そのブラッシュアップに励んできましたが、本日ようやく v2.61 の公開に漕ぎ着けました。「RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイル」のページでダウンロードできます。マニュアルは v2.61 との整合性がまだ不十分なことから、同時更新を見送りました。

Windows 版用のインストーラーとアンインストーラーを実行すると、確認のために UAC 権限昇格ダイアログが表示されます。これで、インストーラーとアンインストーラーを右クリックし「管理者として実行」を選ばずに済むようになりました。また、Fapatite などの実行例フォルダーの置き場所が C:¥Users¥(ユーザー名)¥RIETAN_VENUS_examples¥ に変わったことにご注意ください。OS X 版では、インストール・アンインストール用 AppleScript が起動直後にパスワードの入力を求めるよう改善しました。その結果、RIETAN_VENUS フォルダーの改変時に操作の確認を求めてくるようになりました。

Gnuplot 用スクリプト hoge.plt を使ってグラフを作成する場合、一般的な線幅と軸幅を個別に調整できないことに気づき、徹底的に改良しました。また y 軸のラベル "Intensity" の x 座標を調整するための変数 SYLBL を追加しました。文字単位のシフトを入力してください。さらに、軸付き数値のデフォールト・フォントサイズを一回り大きくしました。

RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境用マクロについては、名前をいくつか変更するとともに、メニューなどでの配置も変えたことにご注意ください。Windows 版の支援環境には、数値上でマウスを左ダブルクリックして数値全体を選択する「数値選択」マクロ(山紫水明氏作)を追加しました。±、ピリオド、コンマ、"E" または "e"(指数形式)からなる数値に適用できます。浮動小数点実数(たとえば "-1.23456E-7")のコピー&ペーストに便利です。

この他、多数の細かい修正を加えました。ソフトの不具合が見つかりましたら、ご報告いただければ幸甚です。

■ 2015 年 6 月 1 日(月) RIETAN-FP を v2.62にバージョンアップ

Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの最新版を公開しました。RIETAN-FP を v2.62 にアップグレードし、documents フォルダー中の5つの PDF ファイルを改訂するとともに、前配付ファイルの瑕疵を極力取り除きました。

この続きはブログエントリー「RIETAN-FP の入力ファイル hoge.ins 用のしおり」でお読みください。

■ 2015 年 6 月 9 日(火) RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの更新

Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイル三つを更新しました。前配付ファイル公開の8日後に早くも更新したのは、来週開催される Nanotech CUPAL NIMS 先端計測技術入門コース (構造解析) の演習で使用するためです。

RIETAN-FP の微修正、ひな形ファイル hoge.ins 中のタイポの訂正、秀丸エディタの設定の変更、マニュアルの補筆といった細々とした改善を施しました。RIETAN-FP のバージョンは2.62のままです。278ページにも達する RIETAN-FP_manual.pdf にしおりが復活したのは朗報でしょう。

秀丸エディタのツールバー上、[RIETAN] の左隣に「アウトライン解析の枠」ボタンを置きました。hoge.ins がカレントウィンドウのとき当該アイコンをクリックすると、しおりの表示・非表示を切り換えられます。またウィンドウ下部にファンクションキー10個分の幅を確保し、カタカナは全角で表示するよう変更しました。

Windows 用配付ファイルに同梱している gnuplot は昨日公開されたばかりの v5.0.1 です。最小限必要なファイルだけに留めた結果、配付ファイルのサイズが約 8 MB 小さくなりました。

■ 2015 年 6 月 19 日(金) Nanotech CUPAL の追加募集

次世代研究者育成プログラム Nanotech CUPAL (Nanotech Career-up Alliance) の NIP コース、NIMS 先端計測技術入門・上級コースの追加募集は6月24日(水)が締切です。Nanotech CUPAL についてはブログエントリー「Nanotech CUPAL の発足」(2014年12月20日)で紹介しました。同アライアンスに所属する大学と研究機関、すなわち

産業技術総合研究所物質・材料
研究機構
高エネルギー
加速器研究機構
筑波大学京都大学
北海道大学東京大学東京工業大学東京理科大学早稲田大学
京都工芸繊維大学大阪大学神戸大学立命館大学同志社大学
青色の背景: 育成実施機関

の博士課程学生や若手研究者(交通費支給、受講料無料)はもとより、他大学や民間企業の方々(交通費自己負担、有料)もぜひ参加を申し込まれるようお願いいたします。6月24日までに参加登録しないと、たとえ上記の組織に属する有資格者であっても一般扱いになることにご注意ください。

私は構造解析-A(粉末X線・中性子回折)で RIETAN-FP・VENUS システムによる粉末構造解析に関する講義・実習(入門コース)と個別技術指導(上級コース)を担当します。今後の入門コースは9月28〜30日と12月15〜17日に開催します。講義の全スライドを A4 用紙にカラー印刷し製本した資料を配付します。二日目と三日目の午後は、リートベルト解析、ハイブリッド・パターン分解、最大エントロピー・パターソン解析、チャージ・フリッピング、MEM 解析の実習に当てます。Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境を使いまくります。私が拙作ソフトの実習を自ら行うのは稀有なことです。

また NRP コースの追加募集一次締切(派遣元)は7月10日(金)です。こちらの方もご検討いただければ幸いです。

Nanotech CUPAL の Web サイトから参加を申し込めるようになっております。詳しいコース内容については、同サイトで情報を提供しています。

■ 2015 年 7 月 1 日(水) 集客大作戦完了

第12回日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」は昨日をもって全コースの申込みを締め切りました。お陰様で、A・B・Cコースの参加登録者が延べ592名の盛会となる見込みです。たとえ今後キャンセルが出たとしても、日本結晶学会主催の講習会史上最多の参加者数を達成するのは確実です。快挙を成し遂げたと言ってよいでしょう。ご登録いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

Bコースの人気がとりわけ高く、二度にわたり定員を水増しせざるを得ませんでした。今回は3月1日のブログエントリー(「粉末X線解析の実際」講習会 2015)が例示しているように HP、ブログ、Twitter の三位一体で「オレが、オレが」とBコースを宣伝しまくり、本講習会全体の牽引車にしようと目論みました。それと平行して RIETAN-FP・VENUS システムを小刻みに更新し、健在ぶりをアピールしました。こうした売り込み戦略が功を奏したようです。

■ 2015 年 7 月 7 日(火) RIETAN-FP v2.63 のリリース

Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの最新版を公開しました。RIETAN-FP を v2.63 にバージョンアップし、documents フォルダー中の5つの PDF ファイルを改訂しました。主な改善点は次の通りです:

  1. 放射光と Cu KβX線の場合、f' = f'' = 0.0 と入力した元素については、測定波長での f' と f'' を RIETAN-FP が計算するようにした。NPRINT = 2 に設定すると、計算に含まれるすべての物理量(E, f1, frel, Z, fNT, f', f'+fNT, f''=f2)が hoge.lst に出力される。核トムソン散乱(nuclear Thomson scattering)の寄与 fNT は便宜上 f' に吸収させるが、再入力により取り除くこともできる。
  2. 結合角と二面角に抑制条件を課すリートベルト解析の安定性を向上させた。
  3. 粉末回折パターンのシミュレーション後に余計な反射リストを出力しようとする結果、致命的なエラーが発生するバグを解消した。
  4. 補間用サブルーチン SILUP を実行したときの無意味な警告を出力しないようにした。
  5. Windows 用 RIETAN-FP ・VENUS 統合支援環境の利便性向上のために、秀丸エディタのツールバーに [行番号表示/非表示]、[アウトライン解析の枠]、[ファイルマネージャ枠] のアイコンを追加した。これに伴い、[新規作成] と [検索開始位置へ戻る] のアイコンは削除した。さらに「ファイルタイプ別の設定 > 体裁 > 折り返し」で「最大」をチェックし、長い行が事実上折り返されないようにした。

f' と f'' の自動計算機能は放射光のユーザーに歓迎されるに違いありません。この目的に使うバイナリーファイル xdc.bin を作成するために、凝りに凝ったシェルスクリプトとテキスト→バイナリー化用 Fortran プログラムを書きました。生成した xdc.bin は RIETAN_VENUS フォルダーに置きました。シミュレーション・モード(NMODE = 1)にセットすれば、RIETAN-FP は特定波長での f' と f'' を計算するためのユーティリティーとしても役立ちます。

xdc.bin をバイナリー化したのは入力を高速化するためというより、極力サイズを小さくしたいからです。最近、本 Web サイトの転送量の多さは尋常でないレベルになってきました。さらに転送量が増えると、より高額な利用プランへの変更を迫られます。大学などで拙作ソフトを実習に使うときは、学内のサーバーに配付ファイルをコピーしてダウンロードするようお願いいたします。

余談ですが、昨日から RIETAN-FP_manual.pdf を作成するための LaTeX テキストファイルを各章ごとに分割コンパイルするよう改めました。RIETAN-FP_manual.pdf が281ページにまで肥大成長した結果、TeXShop のプレビューが悲鳴を上げるという事態に至っています。今年購入したばかりの MacBook Pro Retina(500 GB SSD+16 GB メモリー搭載)を使っているというのに… もっとも、軽いので有名な Sumatra PDF はスイスイ動きました。流石です。

■ 2015 年 7 月 8 日(水) 早すぎる更新

昨日アップロードしたばかりの Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイルを翌日に更新するという醜態をさらしてしまいました。

Windows用の VESTA, RIETAN-FP v2.63, gnuplot の連携による粉末回折パターンのシミュレーションをテストした結果、RIETAN_VENUS¥Batch_files¥Plot.bat 中の最後の IF ブロックで START コマンドにより PDFファイルを読み込み・表示する箇所で止まってしまうことが判明しました。コマンドプロンプト窓のタイトルバーに表示する文字列として、三つの START コマンドの直後に "" を挿入すべきだと門馬綱一君から指摘され、そのように修正したところ、正常に動作するようになりました。MSCS.bat の相当箇所にはきちんと "" が入っているところを見ると、うっかりミスです。取り急ぎ、Plot.bat だけを入れ換えて再アップロードしました。

昨日公開した Windows 用配付ファイルをダウンロードされた方はダウンロード・インストールし直すようお願いいたします。手数をおかけして申し訳ありません。

■ 2015 年 7 月 10 日(金) VESTA: 久々のバージョンアップ

「粉末X線解析の実際」講習会を来週に控え、我々は自作ソフトの更新を急いでいます。今日は VESTA 3.3.0 がリリースされました。

v3.3.0では、RIETAN-FP v2.63 との連携を通じた粉末回折パターンのシミュレーションが正常に動作します。回折パターンのグラフ化とともに、hoge.ins や hoge.lst を含むフォルダーをエクスプローラー(Windows)で表示するようになり、利便性が高まりました。

目玉は磁気空間群を扱えるようにしたことです。中性子回折のパワーユーザーに喜ばれるでしょう。

■ 2015 年 7 月 16 日(木) Dysnomia と RIETAN-GUI のアップグレード

RIETAN-FP、VESTA のバージョンアップに引き続き、MEM 解析プログラム Dysnomia v0.9 と RIETAN-FP 用の Graphical User Interface である RIETAN-GUI (Academic) が公開されました。

私の知る限り、Dysnomia はX線・中性子回折用としては厳密解が得られる世界で唯一の無料 MEM 解析プログラムです。厳密解に到達するために MemSys のような商用 MEM 解析エンジンを導入する必要はありません。L-BFGS アルゴリズムの熟成がだいぶ進んできました。いつ実現するかは不明ですが、最大エントロピー・パターソン法にも対応する予定です。MEM エンジンは共通なので、そう難しいことではないでしょう。

以下、余談です。昨日まで三日間にわたり開催した「粉末X線解析の実際」講習会の Bコースでは二つの講義を担当しましたが、一つ目は1時間50分という長丁場でした。中井先生に休憩を入れると言われ、「2時間ぶっ通しでも大丈夫ですが」と答えたら、「お客様が疲れてしまうんですよ」という返事が返ってきました。参加者が記入した質問票すべてにお答えする Q&A(通称デスマッチ)は2時間(Aコース)、2時間半(Bコース)、1時間40分(Cコース)、計6時間10分に達しました。会場に残った参加者は、前回までより明らかに多かったです。私は三日間とも回答者の一人として奮闘し、Q&A 終了後は疲れをものともせずに飲みに行きました(笑)。本講習会は事前に決めた時間が来たらさっさと会場を閉じるという、ありきたりの催しではありません。集客ばかりでなく疑問点の解消にも注力する真摯で手間を惜しまない姿勢が他に類を見ない人気をもたらしてきたのではないでしょうか。

■ 2015 年 7 月 17 日(金) 名工大教員としての社会貢献活動

2015年8月21日(金)に名古屋工業大学(御器所地区)の付属図書館であいちシンクロトロン光センターのシンクロトロン光利用者研究会(第3回 XRD グループ)を開催します。無料で参加できます。

午前中は講演二つ(井田 隆、泉 富士夫)、午後は Windows 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境上で RIETAN-FP v2.64(近日中に公開)と WinPLOTR, ALBA, Superflip, EDMA, Dysnomia, Gnuplot, VESTA などによる実測強度データの処理(ピークサーチ、指数づけ、バックグラウンドの評価)、リートベルト解析、パターン分解、最大エントロピー・パターソン解析、チャージフリッピング、最大エントロピー法解析、解析結果のグラフ化、結晶構造と電子密度の三次元可視化、という盛り沢山の実習を行います。上記の豪華なラインアップには度肝を抜かれることでしょう。

あらゆるローカルディスクとリムーバブルディスクに対応しうる特製インストーラーによる上記ソフトウェアのインストールから始める予定です。メディア室の教育用端末を使うため、PC を持参していただく必要はありません。インストール用アーカイブファイルは 120 MB 超のサイズなので、昼休みの間にダウンロードしておく必要があります。

(お知らせ: 利用可能な端末の台数に達したため、本研究会の参加登録は締め切りました)

■ 2015 年 8 月 7 日(金) RIETAN-FP v2.64 のリリース

7月中旬以降、シンクロトロン光利用者研究会(第3回 XRD グループ)での実習と教材作りに間に合わせるべく、酷暑の中、倦まず弛まず RIETAN-FP・VENUS システムのアップグレードとドキュメンテーションに取り組んできました。本日、ついに Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの最新版を公開しました。(この続きはブログエントリー「RIETAN-FP v2.64 のリリース」でお読みください)

■ 2015 年 9 月 16 日(水) Jedit X のアップグレード

OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっているテキストエディター Jedit X が Rev.2.46 にバージョンアップしました。

■ 2015 年 9 月 26 日(土) RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムの講習会

8月に名工大付属図書館で催したシンクロトロン光利用者研究会(第3回 XRD グループ)での実習が好評だったことに意を強くし、ほぼ同様の実習を含む講習会を関西圏の大学でも出前開催したくなりました。そこで、拙作ソフトのユーザーに相談し、協力をお願いしておりましたが、このほどプログラム、日時、場所が確定しました:

(この続きはブログエントリー「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムの講習会」でお読み下さい)

■ 2015 年 10 月 16 日(金) RIETAN-FP v2.7 と cif2ins の公開

RIETAN-FP v2.7 を含む Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムのファイル三つをアップロードしました。

(この続きはブログエントリー「RIETAN-FP v2.7 と cif2ins の公開」でお読みください)

■ 2015 年 10 月 19 日(月) 今年二度目の一里塚通過報告

自著論文の総被引用数が15,001に達し、ついに15,000超えを果たしました。今年の2月20日には14,024でしたから、1,480/年(前回は1,372/年)のペースで増えたことになります。この勢いだと16,000に到達するのは来年6月ごろ、20,000の大台に乗るのは2018年末ごろの見込みです。

■ 2015 年 10 月 20 日(火) Jedit X のアップグレード

OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっているテキストエディター Jedit X が Rev.2.47 にバージョンアップしました。

■ 2015 年 10 月 30 日(金) RIETAN-FP と Windows 用 cif2ins の更新

Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルを早くも更新しました。

RIETAN-FP を v2.7 にアップグレードした際、各相の名前を25文字から68文字に増やしましたが、迂闊にもプログラム全体にわたって修正するのを忘れてしまいました。龍谷大での講習会に向けてソフトの動作チェックしている過程でこのバグに気づいたため、急遽 v2.71 にバージョンアップしました。

新たに追加した Windows 用ユーティリティー cif2ins.exe を実行すると、PC 環境によっては libifcoremd.dll がないため cif2ins が停止するというトラブルに見舞われることもわかりました。その不具合は、コンパイラ・オプションを Multithread DLL から Multithreaded に変更して再ビルドすることにより解消しました。

■ 2015 年 11 月 6 日(金) Nanotech CUPAL 先端計測技術入門コース開催のお知らせ

科学技術人材育成コンソーシアムの構築事業「ナノテクキャリアアップアライアンス」 の一環として2015年12月15〜17日に開催される「第3回 NIMS 先端計測技術入門コース(構造解析)」(A) X線・中性子粉末回折サブコースの講師を務めます。詳しくはこのポスターをご覧ください。所属(大学、研究開発法人、公共機関、企業など)を問わず受講料は無料です。開催場所の物質・材料研究機構(千現)は、TX のつくば駅からつくば遊歩道経由で徒歩15分です。

私は次の二つを担当します:

「粉末回折データの解析技術 — リートベルト法」2015年12月16日(水)
「粉末回折データの解析技術 — パターン分解、未知構造解析、MEM —」2015年12月17日(木)

講義と実習の内容と所要時間は10月下旬に龍谷大学で開催した「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会とほぼ同様ですが、単なる MEM 解析をより高度な解析法である MPF (MEM-based Pattern Fitting) にグレードアップします。RIETAN-FP は近日中に公開予定の v2.72 を使います。

この掲示を見て参加を申し込まれる(一般参加の)方々は、秀丸エディタを C ドライブにインストールしたノート型 PC(OS: 64ビット Windows 7 以降)を持参していただく必要があります。

本年6月以来4回の実習をこなしてきた結果、教材が増えるとともに教習の手順も洗練されてきました。上述のブログエントリーに記した「後で各自復習できるよう(にするための)意表を突いた工夫」はさらにブラッシュアップした上、再利用します。

講義に用いる全スライド(私の分だけでも176枚)を外注でカラー印刷・製本したテキストを無償で配付します。奮ってご参加ください。11月20日(金)までに参加登録するようお願いします。

■ 2015 年 11 月 24 日(火) VESTA と Jedit X のアップグレード

VESTA が v3.3.2 にバージョンアップしました。

また、OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっているテキストエディター Jedit X が Rev.2.49 にバージョンアップしました。

■ 2015 年 11 月 30 日(月) DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイルを更新

坂根弦太氏(岡山理科大)の依頼に応じ、DV-Xα 法計算支援環境の配付ファイル DV-Xa.zip をアップデートしました。eduDV に含まれる秀丸マクロが 64 bit 版秀丸エディタで誤動作するというトラブルを解決しました。

■ 2015 年 12 月 18 日(金) Nanotech CUPAL 初級コース(2015年度)の追加募集

12月15〜17日に開催された Nanotech CUPAL NIP 初級コース 構造解析 A(粉末回折)は今年の3月にスタートして以来最多の参加者を集め、盛会の内に終わりました。参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。

2016年3月28〜30日の第4回 初級コース 構造解析 A では、初めての試みとして英語で講義・実習します。英語版秀丸エディタ上に RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境を構築する予定です。外国人研究者・学生に参加登録を勧めるようお願いいたします。