新着情報バックナンバー: 2016年


■ 2016 年 1 月 6 日(水) Nanotech CUPAL の育成対象者(来年度)募集

科学技術人材育成事業 ナノテクキャリアアップ・アライアンス (Nanotech CUPAL) の2016年度育成対象者を募集中です。私は NIMS の先端計測技術(構造解析 A: 粉末回折)を担当します。NRP コース(上級)は1月15日、NIP コース(初級)は3月22日が締切です

Nanotech CUPAL の A・B 機関に所属する有資格者(博士課程学生、若手研究者など)は無料で受講できる上、旅費が支給されます。奮ってご参加ください。

■ 2016 年 3 月 3 日(木) Jedit X のアップグレード

OS X 用 RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の土台となっているテキストエディター Jedit X が Rev.2.50 にバージョンアップしました。

■ 2016 年 4 月 2 日(水) Nanotech CUPAL の育成対象者募集について

Nanotech CUPAL(NIP コース)育成対象者の第2回募集が始まりました。私は NIMS の先端計測技術(構造解析 A: 粉末回折)を担当します。申請書の提出期限は7月19日です。

Nanotech CUPAL の A・B 機関に所属する有資格者(博士課程学生、若手研究者など)は無料で受講できる上、旅費が支給されます。1ページにつきスライドを2枚カラー印刷し、製本したテキストを配付します。ぜひご参加ください。

■ 2016 年 5 月 6 日(金) 新 RIETAN-FP・VENUS システム配付ファイルの公開

RIETAN-FP v2.8 の完成を受け、Windows・OS X 用 RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイル三つを先ほどアップロードしました。遅れに遅れて約半年ぶりのリリースとなったのは、人材育成事業(Nanotech CUPAL)を優先せざるを得なかったためです。中でも百数中枚に達するスライドの英訳には疲れ果てました。

主な変更点は RIETAN-FP_manual.pdf の最終パート「多目的パターンフィッティング・システム RIETAN-FP の新機能について」中の

5 X線分散補正項と質量減衰係数のグラフ化
27.5 反射リストを CIF に追加するマクロ refln(「反射リストからデータを抽出して CIF を作成するシェルスクリプト」参照)
27.6 LaTeX 関係のマクロ

に記しました。RIETAN-FP_manual.pdf は documents.zip の展開により生成する documents フォルダーに入っています。同フォルダー中の Readme_*.pdf 4つも改訂しました。Windows 版に同梱しているフリーソフトウェアのうち、gnuplot は v5.0.3 に、Ghostscript は v9.19 にバージョンアップしました。OS X 版のユーザーは gnuplot を v5.0.3 にアップデートしてお使いください(「RIETAN-FP への gnuplot の導入」参照)。Plot と xdc を使うには最新版が必要です。Windows 版ではさらに RIETAN_VENUS¥Commands フォルダーにプログラミング言語 AWK の処理系 gawk.exe (refln で使用) と pdftk.exe (PDF ファイル処理コマンド、Windows 用 cif2pdf で使用) を追加しました。

92元素に対する質量減衰係数(mass attenuation coefficient)ρm のフォトン・エネルギー依存性をテキストファイル mac.tbl として保存しました。これに伴い、多相試料でミクロ吸収 (microabsorption) を補正する際、構成元素の ρm が自動計算されるよう改善されました。

hoge.ins で NPRINT = 2 に設定して RIETAN-FP を実行した後、xdc マクロを選択し元素名を指定すると、X線分散(俗に言う異常分散)の実数項 f ' と虚数項 f ''、ρm が波長(フォトン・エネルギー)の関数としてプロットされます(下図)。

吸収端の波長をブラウザーで表示するという離れ業も楽しめます。この新機能は放射光だけでなく特性X線でも使えます。hoge.ins において純粋な化学種 (pure chemical species) として任意の元素名をダミー入力して当該元素のグラフを描くという裏技も忍ばせました。一般に物質によるX線の吸収スペクトルを測定すると、吸収端より高エネルギー側で吸収が激増します。急激に吸収が強まる端っこという意味で吸収端と呼ばれます。これは 殻電子のような内殻電子を励起するのに必要なエネルギーに他なりません。吸収端より高エネルギー側では、 殻や 殻から電子が落ちてくるとき発生する蛍光X線も強まります。xdc が出力するグラフはたとえば Cu Kα 特性X線で粉末回折データを測定するとき Ni フィルターで Cu Kβ 線をカットし、Fe を主成分として含む試料でバックグラウンドが高まるといった現象の理解に役立ちます。Nanotech CUPAL と名工大向けの教材として本新機能を支援環境に加えました。

LaTeX 用マクロ cif2pdf は

  1. hoge-cif: lst2cif と refln で作成した結晶構造データ、幾何学的パラメーター、反射リストなどの CIF (Crystallographic Information File)、
  2. hoge.pdf: RIETAN-FP によるリートベルト解析結果に基づいて Plot マクロで作成した観測・計算・差パターン、
  3. hoge-struct.pdf: VESTA で作画した結晶模型、
  4. hoge-density.pdf: VESTA で描いた電子・干渉性散乱長密度分布のイメージ、
  5. hoge-mscs.pdf: MSCS マクロで作成した Williamson–Hall あるいは Halder–Wagner プロットのグラフ、
  6. append.pdf: hoge-report.pdf の末尾に追加すべき PDF(たとえば xdc の出力 xdc-*.pdf や "International Tables for Crystallograhy," Vol. A 中の特定空間群のページ)
を合体し、hoge-report.pdf(英語)を作成します。cif2pdf のhoge-report.tex作成部分の実体は FORTRAN 90 プログラム cif2ins に他なりません。引き続き E2J を実行すると、日本語文書 hoge-report-j.pdf に「翻訳」されます。組版エンジンには高速性を重視し pdflatex (cif2pdf) と platex + dvipdfmx (E2J) を採用しました。両マクロを使うのに必要不可欠な TeX Live のインストールについては「OS X・Windows 用 TeX Live のインストール」を参照してください。

CIF は単なるテキストファイルに過ぎず、科学情報を過不足なく伝えるだけの表現力を持ち合わせていません。理工系文書に頻出するイタリック、上付き、下付き、ボールド、オーバーライン、ギリシャ文字などの書体や数式については、完全にお手上げです。そこで CIF を文書化するプログラムが過去に多数出現しましたが、図や付録を自動挿入できる上、日本語に「翻訳」までしてくれる cif2pdf + E2J のような賢いソフトは寡聞にして存じません。画期的なユーティリティーと言ってよいでしょう。

簡易タイプセット用マクロ Typeset, BibTeX, MakeIndex による手っ取り早く高速な組版も実現しました(「Jedit X 用 LaTeX 組版支援環境」参照)。OS X では PDF ファイル閲覧プログラム Skim をインストールしてから、お使いください。これら三つはあくまで自分用のマクロであり、人様に使って頂くことは念頭に置かずに設計・製作しました。従来、LaTeX 文書のタイプセットには TeXShop を愛用してきましたが、タブでウィンドウを切り換えられない旧態依然の GUI には失望していました。TeXShop の使用を前提とする「Mac 用 TeX による英文・和文のタイプセット」という文書を公開している自分ですが、TeXShop にはもう見向きもしていません。ここまで LaTeX に肩入れするのは、商用ソフト(Microsoft Word)の鈍重さと不適切なカーニングに日ごろ辟易していることに加え、優れた無償ソフトを普及させたいと願っているためです。cif2pdf や E2J で LaTeX に慣れ親しんでおけば、自ずと LaTeX の世界に引き込まれていくと思われます。

グラフではセリフでなくサンセリフを選択することが望ましいという "Gnuplot in Action" 中での指摘に触発され、Plot, MSCS, xdc マクロで作成するグラフ中のフォントを Times から Helvetica に変えました。gnuplot スクリプトファイル hoge.plt を書き直せば、欧文基本35書体の PostScript フォントに変更できます。フォント名は RIETAN-FP_manual.pdf の17.7.1に列挙しておきました。さらに上図と同様に、リートベルト解析パターンの横軸(上部)に格子面間隔 d の目盛、数値、ラベル(d/Å)を付けられるようにしました:

このグラフではタイトルと信頼度の指標4つも表示しています。ご覧のように、計算パターンの色は cyan に戻しました。

Windows 用プログラムの起動に使うバッチファイルのうち cif2ins.bat, Plot.bat, refln.bat, RIETAN.bat, Typeset.bat は FINDSTR + (&& or ||)(「FINDSTR 実行後の ERRORLEVEL に応じた条件分岐」参照)により文字列検索後に場合分けするよう改善しました。洗練されていない FOR 文が減ったのは実に良い気分です。UNIX 系コマンドがインストール済みの環境で MPF_multi.command が正常に動作しないという不具合を修正しました。PATH 指定の順番が不適切でした。また念のために Plot.bat で遅延環境変数を展開するよう改めました。

RIETAN-FP の入力ファイル hoge.ins のひな形に多少手を入れました。とくに ORFFE 用入力(「ORFFE による結合角と二面角の計算」参照)の部分には大なたを振るいました。適切な最大結合距離を指示した 201 命令さえ hoge.ins に含まれていれば、ORFFE を2回続けて実行するだけで全結合角を計算できることを考慮しました。それでもまだ完璧からは程遠いでしょう。意味不明な箇所や誤りがありましたら、遠慮なくご指摘ください。なお、Cimetidine のリートベルト解析において構造パラメーターを固定していたことに気づき、すべての可変パラメーターを精密化するよう Cimetidine.ins を変更しました。

その他、細かい修正は多数にのぼりますが、省略します。

従来、OS X 版では RIETAN_VENUS/template_commands フォルダーに入っているシェルスクリプト *.command のひな形から解析ファイル専用のシェルスクリプトを RIETAN_VENUS/commands フォルダーに生成するサービスを提供してきましたが、今回、廃棄処分に踏み切りました。MPF_multi.command は commands_common フォルダーに移しました。Jedit X 上で動作する RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境に比べると使い勝手が今一つだからです。老骨に鞭打って孤軍奮闘している自分としては、メンテナンスの手間を省けるのは助かります。

これまで OS X 用支援環境におけるショートカットの設定には BetterTouchTool の使用を推奨してきましたが、システム環境設定の [キーボード] で [ショートカット] タブをクリックして設定するオーソドックスな手続きに立ち戻ることにしました(Readme_scpt.pdf, 2.3.3参照)。 [キーボード] で設定したショートカットがしばしば無効になるという不具合が El Capitan では解消したためです。[キーボード] による設定には、登録したショートカットがマクロのプルダウンメニューに表示されるという利点があります。

■ 2016 年 5 月 15 日(日) RIETAN-FP・VENUS システムの更新 | 「RIETAN-FP・VENUS システム — 最近の進歩」講演会

RIETAN-FP を v2.81 にバージョンアップし、9日前に公開したばかりの RIETAN-FP・VENUS システムを早々とマイナーチェンジしました。

Gnuplot が "terminal postscript eps ....." コマンド("gnuplot 5.0 — An Interactive Plotting Program", p. 225参照)により EPS 形式の PostScript ファイルを出力するよう変更した結果、Windows・OS X 版のいずれにおいても pdfcrop によるマージンの切り取りが不要になりました。すなわち TeX Live をインストールしていなくても、余白のない PDF ファイルが得られます。処理速度が遅い pdfcrop を実行せずに済むため、グラフが表示されるまでの時間がかなり短縮されます。

Windows 版では、32ビット版 Ghostscript、すなわち gswin32c.exe によって PostScript ファイルを PDF ファイルに変換するよう変更しました。Ghostscript パッケージに含まれる pdfcrop や pdfcrop14 などは EPS ファイルを正常に処理できないためです。

hoge.ins 中で NPRINT = 2 に設定すると "_pd_peak_intensity = ....." が2回出力され、その結果 refln マクロでトラブルが発生するというバグを解決しました。

その他、5つのマニュアルと RIETAN-FP 用入力ファイルのひな形 hoge.ins を少しずつ修正しました。


ここ何年か、RIETAN-FP の新バージョンを公開するたびに講演会や研究会でお披露目するのが恒例となっています。それらの集会までに RIETAN-FP をバージョンアップせねばならぬという状況に自らを追い込むべく、意識的にそう心がけてきました。偶然ですが、今回も RIETAN-FP v2.81 と過去一年間に開発・改善した周辺ソフトについて紹介する機会に恵まれました:

「RIETAN-FP・VENUS システム — 最近の進歩」
日時:6月1日(水)16:30〜17:30、場所: ファインセラミックスセンター(名古屋市熱田区)

MacBook Pro による実演を交えながら熱弁を振るいます。当日までに gnuplot の pdfcairo ターミナルを使うスクリプトファイル hoge.plt を出力する RIETAN-FP v2.82 を完成させ、GUI 抜きのグラフ化エンジン gnuplot+cairo+pango 複合体の利点、すなわち高速性と高品質イメージ・フォントを最大限に活かせるようにします。また OS X 用 gnuplot が専用インストーラで使えるようになります。

部外者のご来聴も歓迎します。ご希望の方はあらかじめ担当者(小西)に参加登録のメールをお送りください。折り返し、アブストラクトを添付した受付メールをお送りします。

■ 2016 年 5 月 20 日(金) RIETAN-FP・VENUS システムの微修正

5月16日以降、

に誤りが見つかったため、以下のように修正し、急遽 Windows_versions_20160520.zip とOS_X_versions_20160520.dmg を RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルにアップロードしました。

Plot.bat と Plot.command で裏技が正常に動作しないのを修正しました。Gnuplot スクリプトファイル hoge.plt 中で set terminal postscript eps ..... に乗り換えたのを反映させていなかったのが原因です。

cif2ins.bat, cif2pdf.bat, cif2ins.command, cif2pdf.command において cif2ins 実行形式プログラムの引数(ファイル名)が一部間違っていたのを正しました。pdfcrop を使用していた時のファイル名に留まっていた他、余分な引数が一つぶら下がっているスクリプトがありました。

RIETAN-FP v2.8 以降、不要になった質量減衰係数の入力行が多相試料のひな形ファイル BiCoO3.ins と Cu3Fe4P6.ins に残存していたことがパワーユーザーから指摘されたため、削除しました。

■ 2016 年 6 月 3 日(金) 講習・講演会(岡山大学)のお知らせ

2016年7月11日(月)・12日(火)に岡山大学工学部で

「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会
ポスター | 要旨

を開催することが決まりました。日本中の学生、研究者、技術者の(再)教育を目指しているため、学外の方でも参加登録さえしていただければ受講できます。

11日はリートベルト法、パターン分解、構造モデルの構築、最大エントロピー法 (MEM) などの粉末回折データ解析技術について初心者向きに講義し、12日を実習に当てます。Windows 上での実習には秀丸エディタ (+統合支援環境), RIETAN-FP v2.82, VESTA v3.3.8, gnuplot v5.0.3, WinPLOTR, DICVOL, ORFFE, lst2cif, cif2ins, ALBA, superflip, EDMA, FOX, Dysnomia + MPF_multi などの無料プログラムを使います。昨年10月に龍谷大学で開催した「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」で使用した無料プログラム群の一部を更新し FOX を追加したものに相当し、特製インストーラーにより C:¥Program Files フォルダーに一挙にインストールできます。このインストーラーは後日、自分の Windows PC でもお使い頂けます。

講義には百数十枚のスライドを使いますが、カラー印刷の経費と手間をカットするため、参加者にはその PDF ファイルを配付します。実習では上に列挙したプログラムをインストールした後、次から次へと実行していくため、メモをとり続けるのは大変です。そこで実習時の操作を箇条書き形式で逐一記述した LaTeX 文書を参加者に配付し、後で各自が実習内容を再現できるよう配慮します。これほど出し惜しみしない講習会は希でしょう。

7月13日(水)には理工系の方々を対象に

「英文執筆とテキストデータ処理 — 私の流儀」

と題して講演します。前半は長く英語論文の添削に従事してきた経験に基づいてまとめた理工学一般で通用するチュートリアル「科学英語論文執筆の手引き」を眺めながら、キーポイントを解説していきます。後半はテキストファイルを sed や awk などの UNIX ツールや gnuplot や LaTeX などのフリーソフトウェアにより CUI (Character User Interface) を通じて処理することの重要性と効率の高さを説きます。最後に RIETAN-FP の解析結果から CIF (Crystallographic Information File) 、グラフ、結晶模型、電子密度分布図などを作成し、それらを LaTeX で PDF ファイルとして統合し、さらには和訳するという一連の手続きを実演します。すべて自前のソフトで作成したデータだということを誇りに思います。参加者には「科学英語論文執筆の手引き」、プレゼンテーション用 PDF ファイル、謎の超弩級プレゼント(希望者限定)を差し上げます。

講習・講演会のいずれも参加登録費は無料です。個人的社会貢献として催すため、講義・講演料もゼロ円とするよう大学にお願いしました。

三日連続で人前に立つのはかなりきついですが、体調を崩さぬよう気をつけます。盛会となれば馬力が一段と上がりますので、奮ってご参加ください。

■ 2016 年 6 月 8 日(水) 「パナリティカル X線分析ワークショップ」(大阪)について

私は2014年1月以来スペクトリス株式会社 パナリティカル事業部の特別顧問を務めています。同社は

X線分析ワークショップ「製薬ソリューションの最前線」

を7月13日(水)に東京で、7月15日(金)に大阪で開催します。私は上記、岡山大学での講習・講演会の後、大阪に向かい、千里ライフサイエンスセンターで催されるワークショップに出席することになりました。

近年、医薬品の同定と分析、製造工程管理、未知構造解析、構造精密化などにX線分析が広く利用されるようになってきました。このワークショップは医薬品の開発・製造へのX線分析の応用を中心テーマとしており、基礎知識、最新技術動向、将来展望、蛍光X線と小角散乱の利用、HighScore ソフトウェアの応用といった幅広い内容を網羅しています。プログラムはテーマを2つに大別し前半は製薬のマーケットに焦点を当て、海外の製薬メーカーの分析ニーズや国際規格に関する情報を提供します。後半は結晶性の低いサンプルへのアプローチとして小角散乱や結晶化度の解析といった実践的な内容となっています。パナリティカル(オランダ)におけるX線回折の最高責任者 Martijn Fransen 博士の講演も含まれています。製薬業界や周辺企業の方々はぜひご来場ください。

私が本ワークショップに顔出しする主な目的は、RIETAN-FP・VENUS システムのユーザーにお目にかかり交流することです。一応17:00からということになっていますが、受付・休憩時間中にも応対いたします。拙作ソフトに関する質問にお答えしますし、必要なら解析のサポートもいたします。有効な助言を与えられるよう努めます。日ごろ、私どものソフトを利用していて生じた疑問や困っていることがございましたら、このセミナーにぜひ参加してみてください。何卒よろしくお願いいたします。

■ 2016 年 6 月 14 日(火) RIETAN-FP v2.82 のリリース

RIETAN-FP を v2.82 にマイナーチェンジし、RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイル三つを更新しました。

v2.82 では gnuplot における terminal(出力先)を古典的な postscript eps から pdfcairo に変更しました。4月中旬に入手した "Gnuplot in Action", 2nd ed. が pdfcairo への移行を促してくれました。pdfcairo の採用に伴い、フォントやマークのサイズは元通りになりました。目盛がグラフの境界線に比べ約半分の線幅に固定されてしまうという postscript eps 使用時の深刻な不具合も解消しました。また pdfcairo はグラフの余白を自動的に切り取るため、TeX Live の pdfcrop や Ghostscript の gswin32c コマンドはもはや不要です。したがって、これまで Windows 版に同梱していた Ghostscript は削除しました。

pdfcairo は余白をカットした後、PostScript コードを経由せずに PDF ファイルを直接出力するため、Plot, MSCS, xdc マクロの実行時間が大幅に減りました。

残念ながら、pdfcairo には軸の目盛りに対する数値が負の場合、先頭にマイナスでなくハイフンが置かれるという瑕疵があります。もっとも負の値がプロットされるのは xdc の y 軸だけなので、さほど実害はありません。どうしても気になるという方は、ブログエントリー「OS X 用 gnuplot で pdfcairo ターミナルを使うための手続き」にこの問題に対処する方法を記しましたので、ご参照ください。当該エントリーには pdfcairo への切換時に獲得した重要な知識と情報を記録しておきました。pdfcairo 活用の一助となれば嬉しいです。

従来はタイトルや軸のラベルの一部が欠落しないよう一部の文字列の先頭あるいは末尾に "\n"(改行コード)を挿入していました。このような苦し紛れの対症療法は好ましくないと判断し、gnuplot スクリプトファイル *.plt 中に "set margins <left>, <right>, <bottom>, <top>" コマンドを挿入しました。

OS X 上では gnuplot を Homebrew でなくスタンドアローンのインストーラーで Applications フォルダーにインストールするよう変更しました。この gnuplot は二次元グラフィックス・ライブラリー cairo と多言語テキスト配置・レンダリング用ライブラリー pango を包含しています。旧バージョンの Mac ユーザーはお手数ですが、上記エントリーの記述に従って gnuplot をアンインストール・再インストールするようお願いします。

5月6・15日と本日の最新情報から、gnuplot の徹底活用を目指し私がいかに精進してきたかを読み取れるでしょう。力不足のために短期間に3回も配付ファイルを更新し、拙作ソフトのユーザー様を徒に混乱させたことをお詫びします。

■ 2015 年 6 月 25 日(土) Nanotech CUPAL 初級コース(構造解析)開催のお知らせ

文部科学省・科学技術人材育成費補助事業 Nanotech CUPAL (Nanotech Career-up Alliance) の NIP コース

第2回 NIMS 先端計測技術入門・初級コース
期間: 2016年8月30日(火)〜 9月1日(木)
開催場所: 物質・材料研究機構(千現地区)

の募集は7月19日(火)が申込み締切です。私は構造解析コースの (A) 粉末回折を担当します。岡山大学での講習会(6月3日の新着情報に会告あり)における実習の改善版を含んでいます。講義に使う全スライドを2枚/ページの割合でカラー印刷し、本格製本したテキストも差し上げます。

Nanotech CUPAL についてはブログエントリー「Nanotech CUPAL の発足」(2014年12月20日)で紹介しました。同アライアンスに所属する大学と研究機関、すなわち

産業技術総合研究所物質・材料
研究機構
高エネルギー
加速器研究機構
筑波大学京都大学
北海道大学東京大学東京工業大学東京理科大学早稲田大学
京都工芸繊維大学大阪大学神戸大学立命館大学同志社大学
青色の背景: 育成実施機関

の博士課程学生や若手研究者(受講料無料、交通費支給の特典あり)はもとより、他大学や民間企業の方々もぜひ参加を申し込まれるようお願いいたします。

■ 2015 年 7 月 1 日(金) 摩訶不思議な現象

自著論文の総被引用数が17,007に達し、17,000 超えを果たしました。昨年の10月19日には 15,001 でしたから、2,860/年という俄には信じがたいハイペースで増えた勘定になります。そのため 16,000 を通過したことを見過ごしていました。過去8ヶ月余りの間に、被引用数 vs. 経過日数のカーブに大きな段差が生じたのは明らかです。Web of Science の検索性能が向上し、これまで取りこぼしていた文献がヒットするようになったのかもしれません。

ともあれ 20,000 の大台(2013年8月19日参照)に一段と近づいたのはめでたい限りです。

■ 2016 年 7 月 16 日(土) 全力講習会・講演会の開催報告

岡山大学工学部で7月11・12日に開催した「RIETAN-FP・VENUS システムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会は90名弱の参加登録者を集め、盛会裏に終わりました。学外の受講者がかなり多かったのが特徴です。中国四国・近畿・中部・関東・東北の各地方はもとより、なんと外国在住の方までおられ、明らかにローカルな催しからの脱却を果たしていました。当初会場に予定していた教室では受講者を収容し切れなくなったため、より広い教室に変更したにもかかわらず、そこもほぼ満杯という望外の人気を博しました。

12日の実習は昼食抜きの過酷なデスマッチとなりました。多少のトラブルこそ勃発したものの、渾身の力を振り絞った実地指導と LaTeX で箇条書きにした手順書は好評だったようです。翌13日の「英文執筆とテキストデータ処理 — 私の流儀」講習会は、力余って予定時間(1時間半)を60分近く超過してしまいました。冗長な上、脱線気味だったことを反省しています。

再配布禁止条件の下で参加者だけに差し上げる「謎の超弩級プレゼント」とは、RIETAN-FP_manual.pdf をタイプセットするのに必要な全ファイル(*.tex, *.bib, my.bst, *.pdf)のアーカイブファイル(56.7 MB)に他なりません。私はもう先が短いです。これらを死蔵したままこの世を去るよりは、多数の図、表、数式、文献を含む巨大文書の高品質・高速組版技術の公開を通じて社会に貢献すべきだという心境を抱くに至りました。

事前の予想を大幅に超す参加登録者数に背中を押され、三日間のワンマンショーをなんとか乗り切りました。献身的にサポートして頂いた教職員の方々と受講者の皆様に厚く御礼申し上げます。今回の成功に意を強くしましたので、来年度も実習主体、参加費無料・無報酬の講習会を中部地方以西で開催するつもりです。ご期待ください。

■ 2016 年 7 月 19 日(火) RIETAN-FP_manual.pdf の改訂

RIETAN-FP・VENUS システムのマニュアル類を収めたアーカイブファイル documents.zip を更新しました。RIETAN-FP_manual.pdf 中のタイプミスを修正するとともに、数値–単位間のスペースを一文字分の空白の 3/18(LaTeX では '\,')に統一しました。

■ 2016 年 7 月 31 日(日) 寄せ集め記事でお茶を濁す

過去の新着情報を再利用し、二つのエントリー

として公開しました。新たな記事を書きたいのは山々ですが、目下、某学会誌の連載記事を鋭意執筆中で、到底無理です。

あらためてこれらを眺めてみると、RIETAN-FP v2.8のリリースに関する記事(5月6日)の長々しさは半端でありません。当時、すこぶる張り切っていた様子が窺えますが、最近は意気消沈しています。理由は簡単、6月中旬以来、プログラミングから遠ざかっているためです。

■ 2016 年 8 月 5 日(金) DV-Xα 法計算支援環境の更新

DV-Xα 法計算支援環境のアーカイブファイル DV-Xa.zip を更新しました。秀丸エディタ用設定ファイル SCAT.key と SCAT.reg を SCAT.hmereg に統合し、それに応じてマニュアル Readme_DV.pdf も改訂しました。秀丸エディタ v8.00 以降では拡張子 .hmereg の設定ファイルにキー割り当ても保存できるようになったことを迂闊にも見逃していました。

RIETAN-FP・VENUS システム配布ファイルの方は次回の更新時に RIETAN_VENUS.hmereg に統合します。

■ 2016 年 8 月 10 日(水) 秀丸エディタ用設定ファイルの改訂

Windows 用 RIETAN-FP・VENUS システムをほんの少しだけ改善し、Windows_versions_20160810.zip としてアップロードしました。といっても、RIETAN-FP のバージョンは 2.82 のままです。

秀丸エディタ用設定ファイル RIETAN-FP.key と RIETAN-FP.reg を単一ファイル RIETAN_VENUS.hmereg に統合しました。「その他 > 設定内容の保存/復元」で "設定情報をファイルから復元する" のラジオボタンをチェックした後、RIETAN_VENUS.hmereg を読み込み、レジストリに設定情報を書き戻します。統合支援環境のセットアップ時間が少しだけ短縮されます。つい最近まで拡張子 .hmereg のファイルに全設定を保存できることを寡聞にして存じませんでした。詳しくは、秀丸エディタヘルプ中の「秀丸エディタにおける設定内容の保存/復元」をお読みください。Readme_macros.pdf にもその変更点を反映させ、マニュアル類のアーカイブファイル documents.zip を更新しました。

なお、mcz.bat という謎のバッチファイルを Batch_files フォルダーに忍ばせておきました。実習時の余興用なので、マニュアルには記載していません。

■ 2016 年 8 月 16 日(火) JASIS 2016 での営業活動

アジア最大規模の分析機器・科学機器関連の展示会 JASIS 2016 が9月7日(水)から9月9日(金)まで幕張メッセ国際展示場において開催されます。私は PANalytical ブースにおいて三日間とも午後1時から5時まで RIETAN-FP・VENUS 相談室に陣取り、RIETAN-FP・VENUS システムのユーザー様を支援することになりました。弊社の特別顧問としての仕事です。拙作ソフトへの要望、書籍へのサイン、雑談など、なんでも結構ですから、ぜひお越しください。

上記相談室に来訪していただいたお客様には正体不明「謎のプレゼント」を差し上げます。RIETAN-FP・VENUS システムの徹底活用に直接役立つ優れものとだけ申し添えておきます。

■ 2016 年 8 月 25 日(木) RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイル二つを更新

最新の Windows 10 上で RIETAN-FP・VENUS システムをインストールまたはアンインストールしようとしても、コマンドプロンプト窓にフォルダー・ファイルを処理するためのコマンドがまったく表示されないという不具合が見つかりました。Install_RIETAN_VENUS.bat と Uninstall_RIETAN_VENUS.bat のダブルクリックだけでインストール・アンインストールできるようにしたのが裏目に出たようです。

そこでバッチファイルを右クリックしてから「管理者として実行」を選び、ユーザーアカウント制御 (UAC) の下でインストール・アンインストールするよう変更しました。さらに Readme_Win.pdf 中の関連する記述を修正しました。

■ 2016 年 8 月 26 日(金) 遅ればせながら、5年前の調査結果に反応

昨日、私が Science Watch (Thomson Reuters) の “TOP 100 MATERIALS SCIENTISTS” に唯一の日本人としてリストアップされているという想定外の事実を PANalytical のオランダ本社から指摘され、仰天しました。東日本大震災の直前に公表されたデータだったことから、我が国ではほとんど注目されなかったようです。

慢性的なブログネタ不足に苦吟しているため、ここぞとばかり「世界の材料科学者トップ100にランクイン」という辛口エントリーに仕立て上げました。便宜上、タイムマシンで2011年3月3日に遡った私が書き殴ったという形にあくどく脚色しました。たとえリアルタイムで投稿したとしても、ほぼ同じ内容に落ち着いたでしょう。

下図から明らかなように、近年、拙著論文の被引用数/年は高度成長を遂げつつあります(2016年分は11月29日に更新)。

この実績に満足することなく、現下の目標、総被引用数20,000を一日も早く達成するよう努めていきます。

もう一つ強調しておきたいのが、Web of Science で得られる被引用数にカウントされない単行本中の分担執筆した章がかなり引用されていることです。たとえば Google Scholar で "Rietveld Method" を検索したところ、

の被引用数は649に達していました。この結果も RIETAN の波及効果がきわめて大きいことを如実に物語っています。

■ 2016 年 10 月 14 日(金) Nanotech CUPAL 入門コース(構造解析)開催のお知らせ

文部科学省・科学技術人材育成費補助事業 Nanotech CUPAL (Nanotech Career-up Alliance) の短期型 NIP コース

第3回 NIMS 先端計測技術入門コース(構造解析)
期間: 2016年12月13日(火)〜 12月15日(木)
開催場所: 物質・材料研究機構(千現地区)

の参加申込みを受付けています。締切日は11月21日(月)です。私は A サブコース(粉末回折)を担当します。参加者には講義に使う全スライドを2枚/ページの割合でカラー印刷し、本格製本したテキストを配付します。

Windows 上での実習には秀丸エディタ (+統合支援環境), RIETAN-FP, VESTA, gnuplot, WinPLOTR, DICVOL, ORFFE, lst2cif, cif2ins, ALBA, superflip, EDMA, FOX, Dysnomia + MPF_multi などの無料プログラムを使います。これらはハンズオン専用インストーラーにより C:¥Program Files フォルダー中にインストールします。そのインストーラーは後日、受講者の Windows 機でも再利用できます。さらに cif2pdf と E2J の実演も行います。

実習内容の参照と復習に役立つように、懇切丁寧な実習手順書を PDF ファイルとして事前配付します。これは元々 Microsoft Word で書いたのですが、あまりの薄汚さに業を煮やして LaTeX 文書化した後、改訂を重ねた結果、32ページにまで肥大成長しました。Evernote の公開ノートやブログエントリーへのハイパーリンクを多数含んでおり、今後 RIETAN-FP・VENUS システムのユーザーにとって必携ドキュメントとなるでしょう。こうした地道な拙作ソフト普及活動が被引用数/年の単調増加をもたらしていると確信しています。

Nanotech CUPAL については2014年12月20日のブログエントリー「Nanotech CUPAL の発足」で紹介しました。同アライアンスの構成メンバー、すなわち

産業技術総合研究所物質・材料
研究機構
高エネルギー
加速器研究機構
筑波大学京都大学
北海道大学東京大学東京工業大学東京理科大学早稲田大学
京都工芸繊維大学大阪大学神戸大学立命館大学同志社大学
青色の背景: 育成実施機関

の博士課程学生や若手研究者(受講料無料、交通費支給の特典あり)はもとより、他大学や民間企業に所属する方々もぜひ参加を申し込まれるようお願いいたします。

■ 2016 年 10 月 15 日(土)  第10回 結晶性萌芽材料 粉末回折研究会開催のお知らせ

名古屋工業大学の福田功一郎先生のご尽力により、毎年恒例の粉末回折研究会(公開)を開催します。

第10回 結晶性萌芽材料 粉末回折研究会
日時: 2016年12月2日(金)15:00〜18:00
開催場所: 名古屋工業大学(御器所キャンパス)2号館

15:00〜15:30 泉 富士夫「粉末構造解析結果のドキュメンテーション」
15:30〜17:00 冨中悟史「PDF を用いたナノ材料の未知構造解析手法」
17:00〜18:00 質疑応答および懇談会                

詳しくは10月21日のブログエントリーをお読みください。

■ 2016 年 11 月 28 日(月) RIETAN-FP v2.83 のリリース

RIETAN-FP を v2.83 にバージョンアップし、RIETAN-FP・VENUS システムの配付ファイル三つを更新しました。新機能はとくになく、v2.8X シリーズを熟成させただけです。OS X から macOS への改称に対応するため、Mac 用配付ファイル OS_X_versions_YYYYMMDD.dmg(YYYY: 年、MM: 月、DD: 日)は macOS_versions_YYYYMMDD に改名しました。

主な変更点は以下の通りです。

  1. hoge.ins 中の変数とラベルの名前が規則に従っていない場合は、誤りを指摘するようにした。
  2. 変数名はアルファベットの大文字、数字、"@" からなり、ラベル名は英数字と "@" からなると正式に定めた。"@" を使えるようにしたのは、近日中に作成する多相リートベルト解析用 hoge.ins 生成マクロ combins の仕様を考慮したためである。
  3. hoge.ins から一部のデータを入力中にエラーが発生した場合、エラーメッセージを出力するよう改善した。
  4. 放射光の波長が 0.413 280 7 Å より短いときは、自分でX線分散の補正項 f' と f" を入力するよう促すことにした。
  5. MEM 解析などに用いる a, b, c 軸方向の分割数(NVOXA, NVOXB, NVOXC)を第一相の格子定数 a, b, c と比較し、大小関係が不適切だったらプログラムを終了するよう改訂した。Voxel データを使わないのにエラーメッセージに煩わされるときは、すべてゼロを入力しておけばよい。
  6. 共役方向法のサイクル数を3桁まで出力するよう修正した。
  7. 多相試料の放射光粉末回折データをリートベルト法で解析する際には構成元素の質量減衰係数 (mass attenuation coefficient) を入力しないよう hoge.ins を改訂した。
  8. Nanotech CUPAL などにおける MPF 解析の実習用に使うために、ひな形ファイル Cimetidine.ins 中に水素原子の構造パラメーターを追加するとともに、選択配向は補正しないよう変更した。
  9. gnuplot スクリプトファイル中の DLW と BLW のデフォールト値を1.0に変更した。
  10. gnuplot スクリプトファイル xdc.plt 中に gnuplot 5.0.5 以降で使える命令 "set minussign"(負の値における先頭のハイフンをマイナスに置き換える命令)を注釈として挿入した。
  11. Windows 用 gnuplot でリートベルト解析・シミュレーションのパターンをプロットする際、ピーク位置を表す縦棒の中心に小さなセンターシンボル()が現れるというバグを修正した。
  12. Windows 上で lst2cif を実行した後、一時ファイル hoge.tmp が残存するという瑕疵を取り去った。これは Fortran コンパイラーに起因する障害のように見える。
  13. macOS 版と同様に、Windows 用の自作プログラムはすべて64ビット版に統一した。32ビット版 Windows 機へのインストールは拒絶する。
  14. Windows 用配付ファイルに同梱している gnuplot 5.0.4 を64ビット版に替えた。

今回のアップデートにあたり、32ビット版 Windowsは惜しげもなく切り捨てました。まだレガシー OS ではありませんが、孤立無援状態に陥っている今、余計な手間は能う限り省きたいのです。今どき32ビット CPU の PC など、ほとんど生き残っていないでしょう。必要なら Zinstall WinWin のような引っ越しソフトを使って、64ビット Windows に入れ換えればいいだけのことです。暫定的に残している前配付ファイル Windows_versions_20160825.zip は、いずれ予告なしに削除します。

■ 2016 年 12 月 30 日(金) DV-Xα 法計算支援環境の更新

DV-Xα 法計算支援環境のアーカイブファイル DV-Xa.zip を更新しました。

岡山理科大学の坂根弦太先生が教育用分子軌道計算システム eduDV を改善されました。従来は原子番号94のプルトニウム(Pu)までしか計算できませんでしたが、今回の改訂により95のアメリシウム(Am)から118のオガネソン(Og)までも計算できるようになりました。