新着情報バックナンバー: 2017年


■ 2017 年 1 月 18 日(水) Mac ユーザーのための粉末構造解析講習会

2017年3月21日(火)・22日(水)に神戸大学で無料講習会「RIETAN-FP•VENUSシステムと外部プログラムによる粉末構造解析」を開催することになりました。二日間にわたる出前講習会は龍谷大学岡山大学に続き3回目です。奮ってご参加ください。

この続きは3月11日のブログエントリー「Mac ユーザーのための粉末構造解析講習会」をお読みください

■ 2017 年 1 月 20 日(金) gnuplot 5.0.5 の公開

gnuplot 5.0.5 の Windows 版macOS 版が公開されました。これに伴いブログエントリー「Gnuplot で pdfcairo ターミナルを使うための手続き」を更新しました。

RIETAN-FP の次期バージョン 2.84 では gnuplot 5.0.5 の使用を前提とし、gnuplot スクリプトファイル xdc.plt 中で

set encoding utf8
set minussign

と宣言します。負の値があり得る f ' と f '' をプロットする際、負の数値においてハイフンでなくマイナスを出力するためです。

■ 2017 年 7 月 4 日(火) 64ビット Windows 10 における RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境の異常動作について

64ビット Windows 10 を Windows Update で最新の状態に更新すると、RIETAN-FP・VENUS 統合支援環境が正常に動作しなくなるという障害が見つかりました。秀丸マクロの実行後に生成するテキストファイルが新たなタブの下で表示されないのです。マウスを動かすか、矢印キーを押すと表示されますが、それでは実用になりません。

調査した結果、RIETAN-FP・VENUSシステムの配付ファイルに同梱している32ビット版の田楽 DLL がトラブルを引き起すことを突き止めました。C:¥Program Files¥Hidemaru フォルダーに置かれている DengakuDLL.dll(32ビット)を同名の64ビット版と置換すれば、秀丸マクロが正常終了します。田楽 DLL(x64) は h-tom's Warehouse でダウンロードできます。“Ver.3.22.0” の箇所にリンクが張られています。

なお安全と整合性のために64ビット版・秀丸エディタのインストールを推奨します。マンパワー不足のため64ビット版だけを使用しており、32ビット版ではまったくテストしていないためです。

■ 2017 年 7 月 20 日(木) 満員御礼:京大でのハンズオン

「RIETAN-FP・VENUSシステムと外部プログラムによる粉末構造解析」講習会京都大学・桂キャンパス、9月28日)は参加申込者が定員を10数名オーバーしたため、本日、参加登録を締切りました。開催日の70日も前に受付を停止したのは初めての経験です。

■ 2017 年 9 月 13 日(水) Windows 用RIETAN-FP・VENUSシステム配付ファイルの更新

7月4日の新着情報に記したトラブルを解決するために、RIETAN-FP・VENUS システム配付ファイル中の32ビット版の田楽 DLL64ビット版に差し替えました。64ビット版 Windows 7 との互換性を確認したためです。

■ 2017 年 10 月 10日(火) 粉末構造解析講習会が九州に上陸!

2015年秋以来、龍谷大学岡山大学神戸大学京都大学で開催し、好評を博してきた粉末構造解析に関する実習中心の講習会を2018年1月15日 (月)・16日 (火) に九州大学 伊都キャンパスで催します。

Windows 機に事前インストールすべきソフト、アクセス、キャンパスの地図などについては ナノ材料組織解析学・金子研究室の Web ページに掲示されている会告をご覧ください。

京大ではハンズオン(体験学習)だけの一日コースを初めて試みましたが、今回は講義(半日)+実習(一日)に戻します。いずれか一日だけの参加も認めます。九州での講習会は初めてなので、定員(120名、先着順)は多めに設定しました。といっても180名収容の大教室が会場ですから、詰め込み感のない環境で受講していただけるでしょう。もちろん学外者にも解放します。万障お繰合せの上ご参加頂ければ幸甚に存じます。

講義には百数十枚のスライドを使いますが、カラー印刷の経費と手間をカットするため、参加者には二つの講義用 PDF ファイル

  1. 粉末回折データの解析技術 — リートベルト法
  2. 粉末回折データの解析技術 — パターン分解、未知構造解析、MEM
を当日までに差し上げます。さらに二種類の副読本も付録として添付します。

実習には秀丸エディタ (+統合支援環境), RIETAN-FP v2.86, gnuplot, WinPLOTR, DICVOL, ORFFE, lst2cif, cif2ins, combins, sda, ALBA, superflip, EDMA, FOX, MPF_multi.command+Dysnomia, VESTA などのプログラムを使います。上記のソフトウェア群はピークサーチ、指数づけ、バックグラウンドの決定、リートベルト解析、多相リートベルト解析用入力ファイルの自動作成、Le Bail 解析、最大エントロピー・パターソン解析、未知構造モデルの構築(双対空間法とレプリカ交換法)、MPF解析、結晶構造と電子密度分布の三次元可視化といった広大な領域を網羅しています。リートベルト解析は one of them に過ぎません。ただし時間の都合上、FOX はスキップする可能性が大きいです。

中でも cif2ins と 未公開ユーティリティー combins の連携プレーは注目に値します。cif2ins は CIF (Crystallographic Information File) 中の結晶データをひな形ファイル template.ins に導入することにより RIETAN-FP 用入力ファイル *.ins に変換します。一方、 combins は複数の *.ins から多相解析用入力ファイル multi_phase.ins を自動生成します。multi_phase.ins を改名し、必要に応じて中身を編集してからリートベルト解析に移行します。ストリームエディター sed を活用した sda による逐次リートベルト解析の自動化も便利です。今回の実習では、BaSO4の粉末X線回折データのリートベルト解析における選択配向ベクトルの決定に応用します。

最後に訴求効果の高いデモンストレーションとして

  1. EXPO2014 を用いた直接法による cimetidine の構造モデル構築
  2. cif2pdf と E2J による CIF の LaTeX 文書化
  3. RIETAN-fP, PyAbstantia, VESTA の連係プレーによるリチウムイオン二次電池用正極材料(三元系: NMC)における Li+ イオンの拡散経路の可視化
を実演します。1の EXPO2014 の入手は登録が必要なので、実演に留めました。2と3を実習から外すのは TeX LiveMiniconda(python 3.6を使うのに最小限必要な環境)がかなり大きなディスクスペースを占有するためです。ただし後述のチュートリアルを参照すれば、TeX Live と Miniconda は容易にインストールできます。

参加者には Windows・macOS 用インストーラーも事前配付します。実習・実演の円滑な進行を図るとともに、その内容に遺漏がないように Windows・macOS 上での操作手順を逐一記述したチュートリアル(計132ページ)をインストーラーに同梱します。チュートリアル中には近年書きためてきたブログ・エントリーEvernote の公開ノートへのリンクを多数張ってあるため、豊富な付加的情報が手に入ります。後日、実習・実演内容を再現する際、強力な援軍となるでしょう。

なお、来春にファインセラミックスセンター(Mac を使用)で、来夏に東京工業大学(Windows PC を使用)で同様な無料講習会を催すという計画に変わりはありません。大学、研究機関、民間企業の別を問わず講義の依頼は随時受け付けておりますので、遠慮なく声を掛けてください。